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画家が死んでも作品と子孫は残る~ピカソと4人の子どもたち

2017年9月7日、CNNで興味深い報道がありました。
スペインでサルバドール・ダリの娘だと主張する女性の父親認知訴訟があり、1989年に亡くなったダリの遺体がこのたび発掘されて、DNA鑑定が行われたそうです。
その結果、ダリと彼女との間には親子関係はないとの判定が出ました。数年続いた裁判も、これで終わりになることでしょう。
成功した画家は、しばしば莫大な遺産と名声と才能を子どもに伝えるため、親子問題や相続問題に巻き込まれます。
ダリには婚外子はいなかったそうですが、ルノワールやゴーギャンやピカソは、婚外子の存在が公けになっています。
今回は、女性関係の派手さで知られる、ピカソの子どもたちに焦点をあててみましょう。

 

パブロ・ピカソは生涯に2度の結婚をしていますが、恋人として知られている相手は10人にのぼります。そのうち3人の女性との間に、4人の子どもをもうけました。

 

1人目は、1921年、最初の妻オルガとの間にできた長男パウロです。パウロはピカソの唯一の嫡出子でしたが、両親が別居したため、父親の愛情をあまり受けることなく育ちました。
2人目は、1935年、マリ=テレーズとの間にできた長女マヤです。愛人の子どもだったマヤですが、幼少期は初めての娘として、ピカソに愛されました。
3人目と4人目は、1947年、フランソワーズ・ジローとの間にできたクロードと、1949年に生まれた、その妹のパロマです。2人は、母親とともに幼い頃にピカソのもとを去っています。
1人目のパウロと、4人目のパロマとの間には、28歳の年の差がありました。

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▲ピカソ「顔 No.130」

翌1950年、長男パウロが最初の結婚をして、ピカソの孫であるパブリートとマリーナが生まれました。
しかし、この結婚は長く続かず、わずか3年で終わりを告げます。パブリートとマリーナの親権は、母親のものになりました。パウロがアルコール中毒だったからです。
その後、二度目の結婚をしたパウロは、1959年にベルナールをもうけました。

 

やや前後しますが、ピカソの最初の妻オルガは1955年に63歳で亡くなり、ピカソは1961年、80歳のときに、34歳のジャクリーヌと再婚しています。

 

1973年に91歳でピカソが死んだとき、その莫大な財産にかかる相続税が大きすぎたために、フランス政府は絵画などの芸術作品での納付を認めました。
正確に言えば、ピカソの死の5年前に改正されたものですが、ピカソの死に備えて整備されたものだと言われています。

 

ピカソは、遺産の分配について、遺言を残しませんでした。
そのため、莫大な相続遺産をいかに分けるかで、争いが起こりました。
ピカソの死に際して、相続人となったのは、ピカソの妻のジャクリーヌと、4人の子どもたちでした。
しかし、後妻と嫡出子と庶子とでは立場も違いますし、財産の算定だけでも非常に時間がかかるため、決着は容易につきませんでした。

 

そのうちに1973年、ピカソの死の3か月後に、初孫であったパブリートが24歳で自殺しました。
後を追うように1975年、長男パウロも54歳で、病のために亡くなります。
最終的にピカソの遺産は、寡婦のジャクリーヌが3割、庶子のマヤとクロードとパロマが1割ずつ、孫のマリーナとベルナールが2割ずつで分割されることになりました。
解決までには6年の歳月と3000万ドルの費用がかかりました。

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▲ピカソ「347シリーズ BL.1679」

その後の人生も人それぞれです。
ピカソの屋敷を受け継いだ寡婦のジャクリーヌは1986年、59歳で自殺しました。最期までピカソに捧げた人生だったと言われています。
ピカソの長女マヤの母親マリ=テレーズはもっと早く、ピカソの死の4年後の1977年に自殺していますが、マヤ自身は幸せな結婚をして、子どもを3人もうけました。この3人のピカソの孫の中の1人は、ピカソの彫刻のカタログ・レゾネの制作に携わっています。
カメラマンになった次男クロードは、ピカソ財団を設立してライセンスの管理を行っています。そのため、メディアに顔を出すことも増えています。
デザイナーになった次女パロマは、ピカソの子どもたちの中で最もよく知られているかもしれません。
クロードとパロマはその芸術的才能を、父ピカソと母フランソワーズの両方から受け継いだようです。
遺産相続で大金持ちになったピカソの孫たちも、否応なく祖父の名声の影響下にあります。
マリーナは相続したピカソの絵画を少しずつ売却し、そのお金で慈善活動を行っています。その自伝では、祖父ピカソとの思い出はほとんどなく、両親が離婚した幼少期が決して幸福ではなかったことが語られています。
マリーナの異母弟のベルナールは、妻と一緒に現代美術のギャラリーを運営しています。
ピカソの子どもたちや孫たちは、多かれ少なかれ、相続した作品で展覧会を開催したり、自伝や両親や祖父母の伝記を書いたりして、ピカソの名声にあやかっています。
偉大な先祖に囚われているとも、子孫の義務として周囲の期待に応えているとも言えそうです。

 

ピカソの周囲で自殺者が相次いだように、巨大な財力や名声は、家族やパートナーの人生に大きな影響を与えます。
もしあなたが美術品のコレクターであるならば、コレクションや財産を死後にどうするべきか、今から考えておくほうがいいかもしれません。

 

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