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「アンディ・ウォーホル・キョウト」&
「アンディ・ウォーホル・ダイアリーズ」

2022年9月17日、待ちに待った「アンディ・ウォーホル・キョウト」が、京都市京セラ美術館にて開幕を迎えます。
この展覧会、実はもともと2020年9月19日に開幕予定だったものですが、新型コロナウイルス感染症流行の影響で、なんと2年間も開催が延期されていました。京都にしてみれば、まさに待ちに待ったアンディ・ウォーホル作品の来日です。
実は、アンディ・ウォーホル自身も生前に京都に来たことがあります。ウォーホルは1956年に世界旅行を行い、日本にも来て古都の京都を訪問しました。展覧会では、ウォーホルと京都との関係を示す写真やスケッチなども展示されるそうです。
通常、このような展覧会は京都での本展を終えた後に、東京や福岡など全国を巡回するものですが、今回は京都だけの展示となります。約200点の展示作品のうち100点以上が日本初公開となるので、ファンなら見逃せません。

アンディ・ウォーホルの株価が急上昇中

パット・ハケット編集
『ウォーホル日記』文藝春秋

最近、アンディ・ウォーホルの人気はうなぎのぼりです。
5月にはマリリン・モンローを描いたシルクスクリーン作品が約254億円で落札されました。この価格は美術品オークション史上2位の記録でした。
また2月には、『ウォーホル日記』を原作とする『アンディ・ウォーホル・ダイアリーズ』がネットフリックスでシリーズドラマ化されています。
『ウォーホル日記』は、ウォーホルが友人のパット・ハケットに口述筆記させた日々の記録です。ウォーホルの死後にパットの編集を経て刊行されました。
ウォーホルが胆のう手術に伴う心臓発作で世を去ったのは1987年、彼が58歳のときですが、誰もそんなに早く亡くなるとは思っていませんでした。
しかし、ウォーホルは常に死のことを考えていた節があります。
ウォーホルが1962年にマリリン・モンローのシルクスクリーン作品の制作を始めたのは、モンローがその年に36歳で急逝したからでした。
またウォーホルは、刑務所の電気椅子、凄惨な自動車事故、ジェット機の墜落事故、広島の原子爆弾の爆発などの写真を使って「死と惨禍」と呼ばれるシリーズも制作していました。
ウォーホルは誰よりも死を恐れ、それゆえに死のイメージを反復したのです。

『ウォーホル日記』に隠された私生活

Netflixのドラマ版タイトルは書籍の原題と同じ『アンディ・ウォーホル・ダイアリーズ』です。全6話のリミテッド・シリーズですが、1話が1時間近くあるので2時間の劇場用映画の3倍のボリュームがあります。
映像化といってもウォーホルなどの登場人物を役者が演じるものではありません。ウォーホルが存命時に記録された映像や音声や写真を利用して、そこにウォーホルを知る人たちへの新たなインタビューを加えて再構成したドキュメンタリーです。
ここで問題になったのが素材の少なさです。有名人だったウォーホルの映像や音声は少なくないとはいえ、6時間もの番組を作るには不足しています。しかも素材優先で構成すると番組制作の自由度が下がります。
そこで制作陣は、ウォーホルの声をAIに記憶させて、日記のダイアローグを生前のウォーホルの声で再現することを試みました。番組の中で日記を読み上げるウォーホルの声は、声優とコンピュータの声を合成して再現したものです。
実はウォーホルは生前も機械になりたいと言って、自分に似せたロボットを作らせたことがありました。当時の技術ではたいしたことはできませんでしたが、機械になって存在し続けるというウォーホルの夢は、死後35年を経て部分的に実現したことになります。

The Andy Warhol Diaries (From Executive Producer Ryan Murphy) | Official Trailer | Netflix


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『ウォーホル日記』に隠された私生活

60年代から80年代にかけてニューヨークのセレブだったウォーホルの生活を記録した『ウォーホル日記』は、これまであまり話題になることがありませんでした。
日記と言ってもプライベートな私生活は注意深く隠されていること、また美術史においてウォーホルが最も輝いていた60年代ではなく、1976年から1987年までの記録であること、没後の刊行であるためウォーホルのチェックが入っていないことなどから、『ウォーホル日記』は熱心なファンや研究者向けの読み物だと思われてきました。
しかしNetflix版『アンディ・ウォーホル・ダイアリーズ』は、家族や友人などウォーホルを知る人々のインタビューとウォーホルについての最新の研究を巧みに組み合わせることで、隠されたウォーホルの私生活や思いを明らかにしていきます。
そこに現れたのは、仮面を被ったニヒリストではなく、悩んだり苦しんだりする一人の人間の姿でした。
ちなみに、2022年9月17日から京都で開催の大回顧展「アンディ・ウォーホル・キョウト」のテーマソングには、人気バンドKing Gnuのギタリスト常田大希が率いるmillennium paradeの「Mannequin」が選ばれています。常に無表情の仮面を被り、着せられた服によって外見を変えるマネキンという曲タイトルはウォーホルにぴったりです。

アンディ・ウォーホル・キョウト / ANDY WARHOL KYOTO SPOT(15秒)

親子ほど年の離れたウォーホルとバスキアの友情

Netflix版『アンディ・ウォーホル・ダイアリーズ』は、ウォーホルの人生における重要なパートナーとして、3人の男性に焦点を当てています。

まず、60年代のウォーホルのファクトリーのスタッフの一人であったジェド・ジョンソン。彼はウォーホルのパートナーとしてウォーホルの家に住み込み、寝室もともにしていました。2人の年齢差は20歳、いわゆる若いツバメだったようです。

そのジェドが新たな恋人を見つけてウォーホルの家を出たあと、ウォーホルが見つけた新たなパートナーがジョン・グールドです。ジョンの存在はウォーホルの友人の間でもほとんど知られていませんでした。なぜならば、ジョンは映画会社パラマウントの重役で社会的立場が高く、当時はまだ同性愛はタブーだったからです。ジョンはジェドよりもさらに5歳若く、結婚もしていました。

ジャン=ミシェル・バスキア
《Undiscovered Genius》

そしてウォーホルが愛情を注いだ最後の一人は、黒人アーティストのジャン=ミシェル・バスキアです。
ジェドやジョンとは異なり、ノンケであったバスキアはウォーホルのプライベートなパートナーとは言えません。32歳離れたバスキアは、ウォーホルにとっては我が子のようなものでした。
ウォーホルはバスキアが世に出るのを助け、バスキアとのコラボレーションで展覧会まで開きますが、それが2人の関係性を壊すきっかけになりました。
才能の枯れたウォーホルが新進気鋭のバスキアを利用したとか、バスキアもウォーホルの名声を借りてのしあがろうとしたとかという辛辣な批評を読んだバスキアは、それきりウォーホルとの連絡を絶ってしまったのです。
その2年後にウォーホルは亡くなり、さらに半年後にバスキアも27歳で急逝しました。

アンディ・ウォーホルは影響力を持つセレブの宿命として、他人に与えることが多かった人生でした。しかし自分の心の寂しさはどのように埋めていたのか――その答えの一端を『アンディ・ウォーホル・ダイアリーズ』が教えてくれます。

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