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アンディ・ウォーホルの版画はなぜ人気?
商業展開を意識した芸術家の戦略

アンディ・ウォーホル「聖アポロニア 332」
1984年 シルクスクリーン 限定部数250部
(翠波画廊にて販売中)

アンディ・ウォーホルのキャリアは商業イラストレーターから始まりました。
コマーシャルな描き手として成功したのちに、ファインアートへと転じたのです。
そのためウォーホルは自らの作品制作においても商業展開を意識して、大量生産可能な版画に取り組みました。
また、ウォーホルは版画であっても作品価値が永続することを意識しました。
ですから、ウォーホルの版画は購入しやすく価値も高まりやすいところがあります。
今回はウォーホルの版画の投資価値について調べてみました。

アンディ・ウォーホルの作品が高騰中!

ウォーホルの版画作品の平均販売価格推移(単位:英ポンド)
出典:MyArtBroker

アンディ・ウォーホルが1987年に亡くなってから36年が経ちますが、その作品の価値は今も上昇を続けています。
2020年にバンクシーをはじめとするストリートアートが大流行したとき、ウォーホルなどのポップアートが古臭いものと見られてマーケットがやや落ち込んだことがありました。しかしストリートアートの先駆者としてその価値が見直され、近年は再びアンディ・ウォーホルに脚光があたっています。
2022年に《ショット・セージブルー・マリリン》が美術品オークション歴代2位の約253億円で落札されたのがその象徴です。
歴代1位のダ・ヴィンチ《サルヴァトール・ムンディ》には及びませんでしたが、《ショット・セージブルー・マリリン》は《サルヴァトール・ムンディ》のように油彩ではなくシルクスクリーン版画であったことに注意してください。
当時ウォーホルはこの《ショット・マリリン》シリーズを色違いで5枚同時に制作しているにもかかわらず、これだけの価格になったことは驚きです。
もちろん《ショット・マリリン》シリーズには、シルクスクリーンの中でも特別に手間のかかる技法で作られているとか、拳銃で撃たれて(ショット)穴が開いたなどの固有性がついているとか、高価格になる理由はあります。
ウォーホル自身が、いわゆる大量複製を前提とした「版画」ではなく、一点ものの「作品」として売り出しているといった事情もあるでしょう。
オークションでの高額落札絵画トップ20を調べると、ウォーホルの作品以外はすべて油彩です。シルクスクリーンでランクインするウォーホルはまさに異次元の存在といえます。

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コンプリートセットが貴重な理由

アンディ・ウォーホル《Marilyn》コンプリートセット1967年

アンディ・ウォーホルは生涯にわたって版画を作り続けたこともあって、その作品数は多く、比較的入手しやすいです。
そして版画作品は単体での作品価格がそれほど高額にならないこともあり、シリーズのセット販売などもよく行われています。
このセットは、いったんバラバラで販売されてしまうと後から揃えるのは困難であるため、すべてが揃ったコンプリートセットは希少価値が高く、高額で取引される傾向があります。特にエディションナンバーが揃ったセットは価値が高いです。
とはいえコンプリートセットの価格は、単体作品とはけた違いに高くなるため、予算の問題から単体作品を選ぶ人も多いです。
過去5年におけるウォーホルの版画の単体作品価格の年平均成長率は15%で、コンプリートセット価格の年平均成長率は26%でした。
個別の具体例でいえば1967年版《マリリン》のコンプリートセットは、2017年からの5年間で約245%の投資利益を生んでいます。
《マリリン》のコンプリートセットのこれまでの最高額は、2022年5月13日にニューヨークのクリスティーズで落札されたときの498万ドル(約6億4000万円)です。

アンディ・ウォーホルの版画は投資に向いている?

ウォーホルの単体版画の収益率(2017年から2022年にかけて)
出典:MyArtBroker

ウォーホルの版画の単体作品の92.3%は、過去5年間でプラスの利益を生んでいます。
ほぼ半数にあたる48.4%で利益が100%を超える、つまり価格が2倍以上になっています。
さらに全体の2.6%では利益が400%を超えました。
とはいえ、全体の7.7%では利益がマイナスになっているので、人気のない作品やコンディションの良くない作品を信頼のできない業者から購入したりすることのないよう注意が必要です。
ちなみにコンプリートセットに限れば、2017年から2022年の5年間で比較可能な24セットのすべてが、最低でもプラス20%の利益を出しています。
この5年間でウォーホルの版画の販売総量の年平均上昇率が2.5%ある一方で、販売総額の年平均上昇率は27%にのぼっています。これは市場規模の成長の大部分が作品価格の上昇によることを示しており、個々のウォーホルの版画価格の相場が大きく上昇していることを意味します。
たとえば、2022年に亡くなったエリザベス女王の若き日の肖像である版画《Queen Elizabeth II (F. & S. II.336)》 は、単体作品でありながら2017年からの5年間で約480%の利益を生みました。

翠波画廊では、アンディ・ウォーホル作品のご用意がございます。
作品はこちらよりご覧ください。

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