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草間彌生のオークション落札価格ランキングトップ12!
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2023年、草間彌生とルイ・ヴィトンのコラボレーション・キャンペーンが世界を席巻しています。
パリのシャンゼリゼ通りにはビルよりも背が高い草間彌生人形が出現し、ニューヨーク、ロンドン、東京のルイ・ヴィトン店舗のウィンドウディスプレイでは、草間彌生を模したヒューマノイドロボットが水玉を描くパフォーマンスを行っています。
新宿のビルボードには3Dアートの草間彌生も現れました。
今回は、毎年のように記録更新する草間彌生のオークション落札価格ランキングを紹介します。

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1.草間彌生《Untitled (Nets)》1959年(出典:Phillips)約13億5000万円(2022年)

草間彌生の史上最高額作品は、2022年にフィリップス・ニューヨークにて1050万米ドルで落札された油彩キャンバス《無題(網)》です。
この作品は「無限の網」シリーズ最初期のもので、事前見積価格の倍以上で落札されて草間彌生のオークションレコードとなりました。
2022年の草間彌生はオークション売上高の総計で、存命アーティストとしてはゲルハルト・リヒターに次ぐ2位となり、史上最も成功した女性画家となりました。
2022年にオークションで販売された草間彌生作品の数は900点以上にのぼり、そのうち半数(46%)はシルクスクリーンなどの版画でした。

 

2.草間彌生《Pumpkin (L)》2014年(出典:Sotheby’s)約10億5000万円(2023年)

2023年4月5日に香港で行われたサザビーズのオークションに、草間彌生の作品5点が出品され、合計2290万ドル(約30億円)を売り上げました。
そのうち、草間のスタジオが2014年に制作したブロンズ製の特大カボチャの彫刻《Pumpkin(L)》は、6264万香港ドル(約10億5000万円)で落札されました。
これは日本人作家による彫刻の落札価格の新記録であり、草間彌生作品としても1959年に描かれた《Untitled (Nets)》の約13億5000万円に次ぐ第2位の記録となりました。

 

3.《Pumpkin》1995年(出典:Phillips)約9億5200万円(2023年)

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2023年は、草間彌生のカボチャがオークションで大人気でした。この作品は3200万香港ドルからスタートしましたが、すぐに複数の入札者から関心を集め、手数料込5610万香港ドル(約720万米ドル)で落札されました。
この作品は、23年間所有していたコレクターのカレン&ロバート・ダンカン夫妻から、米国アイオワ州クラリンダにあるクラリンダ・カーネギー美術館に寄贈され、そこから市場に出てきました。この売却益は、国際社会に芸術を広めるという美術館の使命に貢献するとともに、地元の芸術と青少年プログラムを支援することになっています。

 

4.草間彌生《A-Pumpkin (BAGN8)》2011年(出典:Sotheby’s)約9億2000万円(2023年)

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2023年4月5日には、黒い水玉模様のカボチャの絵画《A-Pumpkin(BAGN8)》にも、5517万香港ドル(約9億2000万円)の高値がつき、草間彌生作品史上4位の記録になりました。
この作品は、2位のカボチャの彫刻と同じ日に落札されたものです。
3位の作品は、数日前の3月30日に5611万香港ドル(約9億5000万円)で落札されたので、2023年の春に草間彌生作品の高額記録トップ5のうち3作品が更新されたことになります。

 

5.草間彌生《Pumpkin》2013年(出典:Christie’s)約9億900万円(2021年)

草間彌生の作品で有名なのは、渡米初期の「無限の網」と、渡米中に考案したインスタレーション「無限の鏡の間」、そして日本帰国後の「かぼちゃ」です。
2013年の《かぼちゃ》は背景に網目模様、かぼちゃの中には水玉模様と、草間彌生の好むモチーフをふんだんにとりいれた人気の作品です。
2021年12月にクリスティーズ香港にて6254万香港ドルで落札されて、当時の草間彌生のオークションレコードとなりました。


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6.草間彌生《Interminable Net No.4》1959年(出典:Sotheby’s)約8億8100万円(2019年)

1959年の《終わりのない網 No.4》も「無限の網」シリーズの一つです。このシリーズは、渡米した草間が、飛行機の窓から見えた海上の波が延々と広がっていく様子にインスピレーションを得て制作したものです。
2019年4月にサザビーズ香港にて6243万香港ドルで落札されて、当時の草間彌生のオークションレコードとなりました。

7.草間彌生《No. Red B》1960年(出典:Sotheby’s)約8億4500万円(2015年)

《No. Red B》も「無限の網」シリーズの一つですが、白の網目模様の作品が多い中で、ヴィヴィッドな赤が印象的です。
草間はこの「無限の網」について、「宇宙は無に満ちていて、水に落ちる雫のように、永遠に膨張して、永遠に自壊し続ける」と独特の言葉で語っています。
2015年10月にサザビーズ香港にて5452万香港ドルで落札されました。相場が円高に振れていたこともあって、当時の草間彌生のオークションレコードとなりました。

8.草間彌生《White No.28》1960年(出典:Christie’s)約8億2300万円(2014年)

《White No.28》も「無限の網」シリーズの一作です。
草間は同シリーズの制作意図について「私は網にとりつかれている。網は私を覆って首を絞めている。網は私を魅了し悩ましている」と語っています。
「無限の網」は草間彌生が苦しめられた強迫神経症から生まれたと考えられています。
2014年11月にクリスティーズ・ニューヨークにて711万米ドルで落札されて、当時の草間彌生のオークションレコードとなりました。
それまではゆっくりと右肩あがりを続けていた草間彌生の価格が急激に上昇し始めたのはこの2014年からです。

9.草間彌生《Pumpkin》2017年(出典:Christie’s)約8億600万円(2021年)

草間彌生といえば二次元の絵画がイメージされますが、実はオークション売上の15%はかぼちゃなど三次元の立体作品からあがっています。
この彫刻《かぼちゃ》は、高さ180cm、幅180cmと、たいていの人間よりも大きく、表面に規則的に描かれた水玉模様が見る者を幻惑します。「無限の鏡の間」と同じく、観客の空間認識と現実感覚をゆさぶる効果があるのです。
この作品は2021年にクリスティーズ香港にて5545万香港ドルで落札されて、草間彌生の彫刻作品のオークションレコードとなりました。

10.草間彌生《Pumpkin》2010年(出典:Sotheby’s)約7億6900万円(2019年)

今やトレードマークともなった《かぼちゃ》を草間彌生がはじめて描いたのは10代の頃でした。現在の作風とは異なり、日本画の技法を用いてリアリズムで描いたものです。その後も描いていたそうですが、渡米を機に抽象的な作風に転換したため、かぼちゃの絵を描くことはなくなります。
草間彌生が再びかぼちゃを描くようになったのは日本に帰国してしばらく経ってからです。
自伝『無限の網』では「私がカボチャに造形的興味を受けたのは、その太っ腹の飾らぬ容貌なのだ。そして、たくましい精神的力強さだった」と記しています。
この作品は、2019年にサザビーズ香港にて5446万香港ドルで落札されました。

11.草間彌生《A Pumpkin SKLO》2013年(出典:Christie’s)約7億3600万円(2021年)

草間彌生のかぼちゃを見ると、それぞれのかたちが大きく違っていることに気づきます。
同じモチーフを用いつつも、一つひとつをしっかりと丁寧に描く作者のこだわりが、模写のようなコピーを許さないのでしょう。
自伝『水玉の履歴書』には「南瓜は私の人生の伴侶です」という記述があります。小学生の頃に祖父の畑でかぼちゃに魅せられて以来、ずっと草間彌生の心から離れない大切なモチーフなのでしょう。
この作品は、2021年5月にクリスティーズ香港にて5065万香港ドルで落札されました。香港は草間彌生や奈良美智など日本の現代アート作家にとって、重要なマーケットとなっています。

12.草間彌生《Pumpkin》1990年(出典:Ravenel International Art Group)約7億2500万円(2019年)

草間彌生のかぼちゃが有名になったきっかけは、1993年のヴェネツィア・ビエンナーレに出品した「鏡の間(かぼちゃ)」です。
四方八方が鏡張りのミラールームは草間彌生の人気インスタ―レーションです。このときは数千個の小さなかぼちゃの彫刻を中に配して、無限にかぼちゃが増殖する部屋を作りました。
草間彌生は幼い頃に実家の花畑で見渡す限りの花々に囲まれて「花に消される」という感覚を持ちました。草間が「鏡の間」で表現しようとしているのは、その感覚なのでしょう。
この作品は、2019年6月に台湾のラヴェネル・インターナショナル・アート・グループにて1億9856万台湾ドルで落札されました。

草間彌生のオークション落札額ランキング(2023年8月現在)太字は最近の記録

1.《Untitled (Nets)》1959年:約13億5000万円(2022年)網
2.《Pumpkin (L)》2014年:約10億5000万円(2023年)南瓜(彫刻)
3.《Pumpkin》1995年:約9億5200万円(2023年)南瓜
4.《A-Pumpkin (BAGN8)》2011年:約9億2000万円(2023年)南瓜
5.《Pumpkin》2013年:約9億900万円(2021年)南瓜
6.《Interminable Net No.4》1959年:約8億8100万円(2019年)網
7.《No. Red B》1960年:約8億4500万円(2015年)網
8.《White No.28》1960年:約8億2300万円(2014年)網
9.《Pumpkin》2017年:約8億600万円(2021年)南瓜(彫刻)
10.《Pumpkin》2010年:約7億6900万円(2019年)南瓜
11.《A Pumpkin SKLO》2013年:約7億3600万円(2021年)南瓜
12.《Pumpkin》1990年:約7億2500万円(2019年)南瓜
7~12位までの価格差は小さく、ドル換算やポンド換算にすると当時の為替差によっては順位が入れ替わります。

 

 

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