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バンクシーのオリジナル作品は29億円!
でも版画なら手が届く? アート市場の裏側に迫ってみた

ここ数年の間、バンクシー作品は驚異的な値上がりを示してきました。
特に2021年の現代アートオークションはバンクシーの話題一色で、10月の《愛はごみ箱の中に(Love is in the Bin)》の29億円での落札がその掉尾を飾りました。
バンクシーの高額作品トップ10のうち7作品が2021年に落札されたものです。
2022年のアート市場からはバンクシーの記録更新の音は聞こえてきませんでしたが、オークションで話題になるようなオリジナル作品ではなく、手軽に入手しやすい版画の売れ行きは引き続き堅調です。
今回は、バンクシーの版画作品の投資価値について調べてみました。

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セカンダリーマーケットで売れるバンクシー

 
 
 
 
 
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バンクシーが作品を販売し始めたのは2000年代初頭ですが、2000年代後半にはすでにセカンダリーマーケットが出来上がっていました。
セカンダリーマーケットとは二次売買の市場のことです。
すべてのアーティストは、まず作家本人と契約した画廊などのプライマリーマーケット(一次市場)で作品を販売します。
そして、作品を購入したコレクターなどが資金調達や利益確定のために売りに出すのがオークションなどのセカンダリーマーケットです。
しかし、プライマリーマーケットだけでは作品を入手できないコレクターがいなければセカンダリーマーケットは立ち上がりません。つまりセカンダリーでも作品が売れるかどうかがアーティストの人気のバロメーターになります。
バンクシーの場合は、セカンダリーマーケットがすでに15年以上にわたって確立しているので安定した投資価値を持っているといえます。
もちろんチャンスがあればバンクシー作品をプライマリーマーケットで買うこともできます。
2022年末、バンクシーはウクライナの戦災被害者への支援のためのチャリティー販売を行いました。壊れやすい日常からすべりおちる白いネズミの版画が限定50枚の販売で、購入者は抽選で決められました。価格は5000ポンド(約83万円)でしたが希望者が殺到し、ほとんどの人が選に漏れたことでしょう。どうしてもほしいというコレクターは、何倍もの価格で売りに出されるセカンダリーマーケットで購入することになります。

版画も高額になるバンクシー

バンクシー《Flag(Silver)》2006(翠波画廊で過去に販売)

バンクシーがプライマリーマーケットで版画の新作を販売するのは2017年の《Sale Ends (Version 2)》以来のことでした。その前は2010年の《Choose Your Weapon》だったので、プライマリーでの供給が非常に限られています。セカンダリーの価格が高騰するのも無理はありません。
バンクシーが2004年にプライマリー販売した《Girl with Balloon》の版画は、サイン入りが150ポンド、サインなしが75ポンドの価格でした。この版画のサイン入りエディションは2020年のサザビーズのオークションにて44万ポンドで落札されました。出品者はプライマリーで入手できず、販売後すぐにセカンダリーで275ポンドで購入したそうです。それでも16年間で1600倍になりました。

ちなみにバンクシーの版画の史上最高落札価格は2021年にサザビーズのオンラインオークションで記録された《Girl With Balloon(Gold)》の110万ポンドです。1ポンド=160円の計算で1億7600万円となります。シルクスクリーン版画なのに1億円超えです。
近年のバンクシー版画の価格高騰はすさまじいものがあります。一例をあげると《Flag》は2020年3月のサザビーズでは1万1875ポンドでしたが、2022年3月のボナムズでは8万3238ポンドでの落札となりました。

バンクシーの版画価格は4年で4倍に

バンクシーの版画作品の平均販売価格推移(単位:英ポンド)
出典:MyArtBroker

セカンダリーマーケットにおけるバンクシーの版画作品の平均販売価格は2017年から2021年までの4年間で4倍になりました。
2021年のアート・マーケットがバンクシー一色であった一方で、2022年は相対的にバンクシーの話題が少なかったため、平均価格は約19%下がりましたが、それでも2020年とほぼ同じ相場を保っています。
これは投資で言うところの「価格調整」が入ったとも見ることができます。
バンクシーが人々の話題を集めると価格が上昇する傾向があるので、2022年は11月のウクライナでの作品発表まで人目をひく話題が少なかったのかもしれません。

サインなしでも鑑定書があれば売れるバンクシー

2017年から2022年にかけての、バンクシーの版画作品の投資成績を見て見ましょう。
バンクシーの版画にはサイン入りとサインなしの2種類のエディションがあります。
通常、サイン入りエディションのほうが価格は高くなるのですが、その枚数が少ないために、サインなしエディションもかなり高額での取引となっています。バンクシーの場合、サインなしでも鑑定書がついていれば真贋確認ができるからです。
サイン入りエディションの場合、2017年から2022年の5年間に全体の45.5%の版画で投資利益が100%を超えました。つまりほぼ半数が2倍以上の価格になったのです。
サインなしエディションはさらに成績が良く、全体の72%で価格が2倍以上になりました。サインなしのほうがサイン入りよりも投資成績が良かったのは、元の値段が廉価だからです。
バンクシーの版画は過去20年間に約70種類が発行され、その総数は約3万枚です。そのうち3分の1がサイン入りエディションで、その数は約1万枚となります。
現在のバンクシーの人気は高く、プライマリーでの供給も途絶えているため、サインなしでも需要が高いです。

バンクシーの人気版画を具体的に知りたい方はこちらへ>>

バンクシーのサイン入り版画の収益率(2017年から2022年にかけて)
出典:MyArtBroker

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