アートコラム

アートはコロナウイルスとどう戦うか

2020/04/28

2019年12月に中国の武漢で発生した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、またたくまに世界中に広がり、社会に恐怖と混乱をまきおこしています。
国連の世界保健機関(WHO)は、2009年の新型インフルエンザ以来10年ぶりのパンデミック(世界的大流行)を宣言し、世界中で人の移動や経済活動が制限されました。
2020年に予定されていた東京オリンピックが延期されたことが、事態の深刻さを如実に物語っているでしょう。
日本でも緊急事態宣言が発令され、翠波画廊のある銀座・京橋も人通りが少なくなっています。
このように社会活動や経済活動が脅かされる事態に際し、アートには何ができるのでしょうか。

 

イベントの自粛はアーティストの死活問題

新型コロナウイルスは非常に感染力が高く、感染防止のために人と人が近距離で触れ合うことが制限されています。
そのため、日本のほとんどの美術館やミュージアムが休館の措置を取りました。
東京でも国立西洋美術館や東京都現代美術館をはじめ、多くの美術館が企画を中止して館を閉めてしまいました。予定がつぶれてしまった人も多いでしょう。
休館によって、観客だけでなくスタッフも困っています。公立美術館は国や地方自治体からの補助金があるから良いのですが、民間の美術館や画廊・ギャラリーは、集客ができないことで収入が途絶えてしまいます。
自粛要請が出されてからというもの、アートやエンターテインメントの業界からは「生計がたたない」と悲鳴があがっています。
特に、人が密集して熱狂することが多いポピュラーミュージックのコンサートは、2月末から軒並み中止となりました。
小規模なライブハウスは、感染クラスターの発生した場所として報道されたこともあり休業を余儀なくされていますが、仕事のなくなった関係者や発表の場所を奪われたアーティストが我慢を強いられています。
アート界でも、3月19日~22日に予定されていた、日本最大級の国際的なアート見本市「アートフェア東京2020」が中止となり、アーティストもファンもギャラリーも落胆の色を隠しきれません。

 


アンディ・ウォーホル
≪The New Spirit(Donald Duck):広告より≫

このようななか、文化や芸術の火を絶やしてはならないと、各国でさまざまな支援策が検討されています。
ドイツの文化大臣は「アーティストは今、生命維持に必要不可欠な存在」と宣言して、フリーランサーや芸術家へ最大500億ユーロ(約590億円)の支援を約束しました。
イギリスも、イングランド芸術評議会が、アーティストや劇場、ギャラリーなどに1億6000万ポンド(約210億円)の財政支援を発表しています。
アメリカの全米芸術基金も、非営利芸術団体に対する7500万ドル(約80億円)の支援を決めました。
民間でも、アンディ・ウォーホル財団が、新型コロナウイルスの感染拡大で経済的ダメージを受けたアーティストに向けて、160万ドル(約1億7000万円)の助成金を新設しました。

 

アンディ・ウォーホル作品一覧 >>

 

草間彌生は言葉で戦う

アーティスト自身も、この未曾有の危機に対して発信を始めました。
草間彌生は、代理店のオオタファインアーツのウェブサイトを通じてメッセージを発表しました。
草間彌生らしい真摯で魂の込められたメッセージです。象徴的な部分を引用して紹介します。全文を読みたい方はリンク先をご参照ください。


草間彌生
≪かぼちゃ(2)≫

 

我々の前に立ちはだかった新型コロナウイルスよ
地上から消えてゆけ
我々で戦ってやる
この計り知れない魔物と戦ってやる
世界中の人々よ、今この時こそ全ての人類が立ち上がって欲しい
そして、すでに戦っている人々へありがとうと言いたい

 

出典:全世界への草間彌生からのメッセージ

 

草間彌生作品一覧 >>

 

 

バンクシーは作品を発表

ストリートアーティストのバンクシーは、バンクシーらしい風刺のメッセージを発表しています。

 


バンクシー
≪Soup can-banana/lime/purple≫

バンクシーの公式インスタグラムには、自宅待機を強いられた体のバンクシーが、家のトイレにたくさんのネズミの絵をステンシルで描いた様子が投稿されました。
便器に向けて小便をするネズミなどが描かれた写真の横には「僕が家で仕事をすると妻が嫌がる」というバンクシーの皮肉なコメントが付けられています。
バンクシー流のジョークにこめて、自宅待機でたまる人々の鬱憤を晴らしてくれるアート作品です。
このバンクシーの投稿はCNNやNHK、朝日新聞でも報道されるほどのニュースになりました。
ちなみにバンクシーはフェイスブックやツイッターはやっていませんが、インスタグラムだけはアート作品を発表するために公式アカウントを作っています。
オークションで落札された直後にシュレッダーにかけられたバンクシー作品の種明かし動画も、インスタグラムで発表されました。
出典:banksy Instagram

 

バンクシー作品一覧 >>

 

カウズはチャリティーを企画

現代アーティストのカウズは、非営利団体「フリー・アーツ・NYC」へ全額寄付することを目的として限定版プリント作品を発売しました。
作品を購入することで間接的にアート業界、アート文化を支援することができます。価格は送料込で1200ドル(約13万円)となっています。ただし、25枚限定なので抽選に当たった25名しか買うことができないようです。

出典:KAWS Releases Limited Prints With Free Arts NYC to Support Charities

 


カウズ
MILO(white・black・brown)3点セット

カウズ作品一覧 >>

 

自宅待機を利用してアートを楽しもう

アートに対する支援は、お金を出すことばかりでなくても良いのです。
ミュシャ財団は、自宅待機を強いられた人々のストレスを癒すために、ミュシャ作品の塗り絵を無料公開しました。
「Colour your own Mucha(自分なりにミュシャの色をつけて)」と題された塗り絵は、誰でもダウンロードが可能で、外出ができなくなった休日のひとときをアートな気分で彩ってくれます。
また、線のはっきりしたミュシャの絵は塗り絵に最適です。
あなたもぜひ、オリジナルのミュシャを作ってみてください。
出展:ミュシャ財団

 

また、インターネットの大手企業グーグルはGoogle Arts&Culture(グーグル芸術と文化)と題して、世界中のさまざまな美術館の収蔵作品をオンラインで見られるようにしています。ウイルス騒動が落ち着くまでの間、お楽しみください。

Google Arts&Culture:

オルセー美術館(パリ)はこちら>>

国立西洋美術館(東京)はこちら>>

 

翠波画廊取り扱い現代美術作家一覧 >>

 


アートをもっと身近に感じてみませんか?

知ってて得するアートコラム、新入荷作品情報、お買い得の特別価格作品情報など、お役立ち情報をお届けしています。

 

【配信コンテンツ】

 

1. アートコラム(月3~4回配信)

 読むだけで最新のアートシーンや絵画の知識が身につくコラム。
 アート初心者からコレクターの方まで必読です。

2. イベント情報

 画廊でのワークショップやセミナーのご案内をいち早くお知らせ!

3. 新入荷作品情報

 ホームページ公開前の作品をはじめ、入荷したばかりの注目作品をご紹介!

4. メルマガ会員限定-特別価格作品情報-

 メルマガ限定でのシークレットセールをご案内。
 気になる作品をお手頃で手にしていただけます。

5. 展示会のご案内

 翠波画廊で開催する展覧会や、全国百貨店での作家来日展情報などをお知らせいたします。

 

お得情報満載!
無料配信メルマガ! ぜひご登録ください ↓↓


配信希望のメールアドレスをご記入ください 

メールアドレス
※半角英数でご記入ください。

プライバシーポリシー >

※携帯、スマートフォンのメールアドレスに返信ご希望の方は、当画廊(info@suiha.co.jp)のメールアドレスからのメールを受信可能な状態にしていただきますようお願い致します。

 


 

 

翠波画廊代表・髙橋 2作目はアートで学ぶビジネス

未来のビジネスに必要なアートの力、気になりませんか?
画廊経営歴30年だからこそ語れる、アートで学ぶビジネスのヒントをご紹介。

 

アートに学ぶ6つの「ビジネス法則」

 

単行本:251ページ
出版社:サンライズパブリッシング
著者:髙橋芳郎

 

価格:1,500円(税別)
amazon等ネットでもご購入いただけます。

 

amazonページはこちら >>

 

翠波画廊でも発売中! ※通常配送料無料

 

 


芸術はよくわからない、アートは難しいなどと思っていませんか?

絵画の価格はどうやって決まるのか、画商の視点でわかりやすく解説。
読後はアートを身近に感じて美術館に行ってみたくなるはずです。

 

「値段」で読み解く 魅惑のフランス近代絵画

 

単行本:302ページ
出版社:幻冬舎
著者:髙橋芳郎

 

価格:1,400円(税別)
全国有名書店、amazonでもご購入いただけます

 

amazonページはこちら >>

 

翠波画廊でも発売中! ※通常配送料無料

新聞、雑誌でも紹介されました!

「サンデー毎日」

本とのふとした出会いで幼いころの自分を思い出す
幼いころ、絵画鑑賞が趣味だった母に連れられて、よく展覧会を訪れた。・・・

「週刊文春」

銀座で二十六年、近代絵画の作品を扱ってきた画廊オーナーが、「値段」を切り口に絵画の見方を提案。作品の価格は画家の人生の起伏をも表す。

「月間アートコレクターズ」

世に美術市場を扱った書は数あるが、印象的なタイトルと装丁家として日本を代表する鈴木成一の手になる雰囲気ある装丁の本書は、翠波画廊を構える髙橋氏の書き下ろし。・・・

「北日本新聞」

セザンヌ、モネ、ルノワールやゴッホ、ピカソ、シャガールら近代美術の巨匠たちの絵の値段について考えたことはあるだろうか。・・・

 

 

絵画購入をご検討でしたら、 翠波画廊にご相談ください。

~ 私たちにできること ~

1. 絵画購入のご相談

 

絵画購入について、ご質問やご不安なことはお気軽に翠波画廊にご相談ください。

 

ご購入の際には「購入に安心の3つの特典」をご用意しております。
30日以内の返品保証があるので、初めての方も安心。作品はすべて額装でお届けし、配送時の保険・送料は私たちが負担させていただきます。
購入後のアフタケア―のご相談も承っております。

 

お支払いは、クレジットカード・お振込み・代引きなどからお選びいただけ、
さらには10回分割無金利のサービスもございます。

 

2. お部屋やご予算に合わせた絵画のご提案

 

「この部屋のこの場所にあう絵を探している」そんなご相談も承ります。
サイズやお部屋の雰囲気、ご予算のご希望などお知らせください。
1,500点以上の豊富な在庫作品から、あなたのお部屋にぴったりの1枚をご提案させていただきます。まずはお気軽にお問い合わせください。

 

3. 絵画を使った節税対策

 

2015年度から美術品に関する税制が変わり、取得価額が100万円未満の美術品が償却資産に出来るようになりました。
経費での絵画購入をご検討の場合は、まずは翠波画廊にご相談ください。
購入後の流れ、売却なども視野に入れた具体的な内容をアドバイスします。

 

お電話、メールでもお気軽にお問い合わせください。

TEL:03-3561-1152(平日土/10:00~18:00)

メール:info@suiha.co.jp

 

 

コラム一覧に戻る