《クロエの接吻》
シャガールが描いた最高傑作から、とっておきの一枚をご紹介。
心を奪う色彩、永遠の恋。
シャガール最高峰の版画集《ダフニスとクロエ》から
珠玉の一枚を。

「ダフニスとクロエ:クロエの接吻」
絵サイズ:42x32cm
価格:880,000円(税込)
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幻想と愛に満ちたシャガールの世界。
その頂点に位置する版画集《ダフニスとクロエ》は、彼の色彩と物語性が凝縮されたまさに集大成と呼べる作品群です。
今回はその中から、恋人たちの想いが優しく交差する《クロエの接吻》をご紹介いたします。
なぜ《ダフニスとクロエ》は
シャガールの版画の最高傑作とされるのか?

1. 構想5年、制作3年をかけて完成した
版画作品の集大成
1952年、出版業者テリア―ドから『ダフニスとクロエ』の制作依頼を受けたシャガールは、52年と54年に物語の舞台となったギリシアの島々を実際に訪れ、何枚ものスケッチを描きます。
それを元に豪華な多色刷りのリトグラフとして完成させます。18色から20色もの色数を用い、何度も修正を繰り返します。
構想5年、制作3年をかけた作業は1961年にようやく完成し、テリアードのエディション出版部門・ヴェルヴから刊行、古代ギリシアの恋愛物語を題材に企画から数えれば、約12年の長きに渡って42点に及ぶ彩色リトグラフとして出版されました。
2. 詩情と色彩の頂点に達した
成熟期のシャガールの表現力
ピカソが「マチスが亡くなれば、色彩を使いこなせる画家はシャガールしかいなくなる」と言ったように、
本作品では愛の画家シャガールの描く幻想的な色彩表現が存分に発揮されています。
シャガールの色彩はより自由に、より豊かに、そしてより深く観る者の感情に訴えかけます。


3. 版画という枠を超えた
「絵画的リトグラフ」
同時代の画家の多くが信頼を寄せ、出入りしていたパリのリログラフ工房(ムルロー工房)とのコラボレーションにより、色彩と表現の極致を実現しています。
シャガールは版画の可能性を限界まで押し広げ、まるで油彩画のような深みを与えています。
《クロエの接吻》
— 一瞬の愛が永遠となる、最も美しい場面
《ダフニスとクロエ》は、少年ダフニスと少女クロエの恋愛を描くギリシャの文学作品です。若く純朴な二人の間に芽生える愛が、牧歌的かつロマンチックに描かれている大変美しい物語です。
今回ご案内する《クロエの接吻》では、ダフニスとクロエの愛が初めて結ばれる瞬間を描いています。
背景の幻想的なブルー、ふたりを包みこむ柔らかな光、
そして重なるシルエット。
シャガールらしい浮遊感の中に、穏やかで純粋な愛の形が、静かに、しかし強く表現されています。
この一枚を飾ることで、空間がやさしさと詩情で満たされ、日常が少しだけ夢に近づきます。

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シャガールレゾネ番号316/限定250部
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