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バスキアとバンクシー
二人のストリートアーティストの関係は?

ストリートアートは、公共の場に無断で絵や文字を描くことで、社会や権力に対する批判的なメッセージを表現します。
その中でも、特に有名なのがバスキアとバンクシーの作品です。

かつてバンクシーがそれほど有名ではなかった頃、その名前を聞いて同じストリートアーティストのバスキアと混同する人が少なからずいました。

この二人は作風こそ違いますが、社会への鋭い視線をストリートに刻み込んできました。
バスキアからインスパイアを受けたバンクシーは、今も変わらぬアンダーグラウンドな精神を作品から発信しています。

バスキアとバンクシーの名前は似ている?

バンクシー《Grannies》2006年(翠波画廊にて販売中)

ジャン=ミシェル・バスキアはアメリカ生まれの黒人画家です。
バスキアは1970年代から米国ニューヨークのストリートでグラフィティを描き始め、SAMO(セイモ)という名前で知られるようになりました。

その後、画廊や美術館で作品を展示するようになり、80年代初頭にはアンディ・ウォーホルと出会い、共同制作も行うようになりました。
残念ながらウォーホルは1987年に心臓発作で、バスキアは1988年にドラッグの過剰摂取で亡くなっています。

一方、バンクシーは1990年代から英国ブリストルで活動を始めたストリートアーティストです。
バンクシーの武器はステンシルで、都市のいたるところに社会風刺色の強い作品を置き去りにするパフォーマンスで有名です。

バンクシーは、美術館に勝手に自分の作品を忍ばせるといった過激な手法で、既成の秩序に異議を唱える若者の支持を呼びました。
バンクシーの作品は社会問題や政治批判、ブラックユーモアなどを含んでおり、世界中で注目されています。

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バスキアのアイコンとなった観覧車

バスキア《観覧車》1980-?

幼い頃から絵が好きでクリエイターに憧れていたバスキアは、若い頃は地下鉄や街の壁などにスプレーペインティングをするとともに、自分の絵をTシャツやポストカードに仕立てて売るなどのアーティスト活動を始めました。
街でポストカードを売っているときにたまたまアンディ・ウォーホルに出会って売り込み、それをきっかけに世に出たとされています。

そのバスキアのポストカードの中に、ニューヨークの観覧車を描いたものがあります。この観覧車のゴンドラは、バスキアの作品によく出てくる王冠のかたちをしています。

バスキアの作品をリスペクトするバンクシー

バンクシー《バンクスキア》2019(約1700万円で落札、2020年)

それから約30年後の2017年、イギリスで20年ぶりに開催されたバスキアの回顧展の会場となったロンドンのバービカン・センター近くのトンネルに、バンクシーがバスキアのゴンドラを真似た作品を描きました。
この作品では、バスキアのアイコンである王冠のかたちをした観覧車に乗るために、人々が列をつくる様子が描かれています。
回顧展を見るために行列に並ぶ人々を描くことで、バスキアを称賛しているのでしょう。
バンクシーのインスタグラムには次のように書かれました。

いつもは壁の落書きを消すことに非常に熱心なバービカンでバスキアの大規模な展覧会が開幕します。

落書きを許さないバービカン・センターが、ストリートアーティストだったバスキアの展覧会を開催したことを揶揄しています。

この作品は、2年後の2019年にバンクシーの公式オンラインショップから、《バンクスキア》のタイトルで、シルクスクリーン版画として売りに出されました。
《バンクスキア》というのは、バンクシーとバスキアの名前を組み合わせたもので、バスキアに対するオマージュとなっています。

2019年にバンクシーの公式オンラインショップで、この《バンクスキア》300枚が抽選で売りに出されたときの価格は1枚あたり約7万円でしたが、1年後にオークションに出品されると、約1700万円で落札されました。

バンクシーの作品は、最初の抽選販売で入手できればほぼ必ず値が上がるので、買えた人は幸運でした。
ちなみにバービカン・センターの近くの壁に描かれたバンクシーのオリジナル作品は、その後もずっと残されているそうです。

黒人のアイデンティティーを意識したバスキア

バスキア《ジョニーポンプの犬と少年》1982

バンクシーはこのとき、もう一つの作品をトンネルに残しています。
それは、白人警官にボディチェックされている黒人と犬を描いたもので、バスキアの代表作である《Boy and dog in a Johnnypump》のパロディーになっています。
Johnnypump(ジョニーポンプ)とは水遊びのできる消火栓のことで、バスキアの絵では灼熱の陽光のなか、水浴びをする黒人少年と犬が描かれています。
この黒人少年はバスキア自身を表していると考えられてきました。

バスキアの作品をオマージュするバンクシー

バンクシー《警察官に歓迎されたバスキア》2017

一方、まったく同じ黒人少年が描かれたバンクシーの作品では、少年は白人警官から入念なボディチェックを受けています。
バスキアの作品では喜びのあまりに両手をあげている少年ですが、バンクシーの作品では警官の命令で両手をあげているかのように見えます。
バンクシーの作品は、白人警官による黒人の暴力や差別の問題を風刺していると読み取れます。

この作品も《Banksquiat. Boy and Dog in Stop and Search》のタイトルで2018年に別バージョンが製作されました。持ち運べる別バージョンは、5年後の2023年5月17日にニューヨークのフィリップスにて、約1億5000万円で落札されました。

バスキアとバンクシーは、ストリートアートという表現形式を通して、自分たちの社会や時代に対する見解や感情を伝えたアーティストでした。
彼らは、多くの人々に影響を与えていて、現代アートの巨匠としての地位を確立しています。

翠波画廊では、バスキアとバンクシーの作品を取り扱っています。
ぜひご覧になってください。

バスキア作品一覧はこちら >>

 

バンクシー作品一覧はこちら >>

 


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