巨匠たちが残した、もうひとつの文化遺産
大阪梅田店《近代フランス絵画の版画展》

ビュッフェ「コノハズク」リトグラフ 150部
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「版画」は同じ作品が何枚も存在するから、原画ほど貴重ではない――。そんな印象をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
けれど、近代フランス美術を辿ってみると、そこには数多くの巨匠たちが版画という技法を通して残した、素晴らしい作品の数々があります。
ピカソ、シャガール、ミロ、ビュッフェ…。
彼らが手がけた版画作品は、ただ「複製された絵」ではありません。
作家自身が制作に携わったもの、卓越した職人たちの技術によって生み出されたものなど、一枚一枚がその時代の美術と技術を今に伝える、大切な文化遺産です。そして何より、版画だからこそ、巨匠たちの作品をより身近に感じることができます。
「いつかは巨匠の作品を家に飾ってみたい」そんな憧れを、気軽に叶えてくれるのも、版画の魅力のひとつ。
この度翠波画廊 大阪梅田店では、近代フランス芸術を彩った巨匠たちの版画作品をご紹介いたします。
一枚の作品を迎えることで、ご自宅の一角が小さな美術館になるような――。そんな作品との出会いを、ぜひお楽しみください。
【出展予定作家】
ビュッフェ、シャガール、ピカソ、デュフィ、ミロ、カシニョール、ブラジリエなど
展示作家のご紹介
一本の線に時代と人間の姿を刻んだ巨匠
ベルナール・ビュッフェ
ベルナール・ビュッフェ(1928-1999)は、戦後フランスを代表する画家のひとりです。
第二次世界大戦後、抽象絵画が勢いを増すなかで具象表現を貫き、鋭く硬質な線と抑えた色彩による独自の画風を確立。
若くして批評家賞を受賞するなど注目を集め、戦後フランスの具象絵画を象徴する存在となりました。
人物や静物、パリの街並み、花、サーカスなど多彩な主題を描き、その緊張感と哀愁を帯びた表現で広く知られています。
また、油彩だけでなくリトグラフや銅版画などの版画制作にも精力的に取り組み、ビュッフェを象徴する力強い線と独特の造形美は、版画作品にも鮮明に表れています。

「ヒヤシンス」リトグラフ 175部
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線と形を自在に操り表現の可能性を広げ続けた巨匠

「人間喜劇 4」リトグラフ ラージ
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パブロ・ピカソ
20世紀美術に大きな変革をもたらした巨匠、パブロ・ピカソ(1881-1973)。
スペインに生まれ、若くしてパリを拠点に活動すると、ブラックとともにキュビズムを展開するなど、既成の表現にとらわれない革新的な作品を次々と生み出しました。
青の時代からキュビスム、古典主義的な表現まで、その作風を絶えず変化させながら、絵画だけでなく彫刻、陶芸、版画など多彩な分野で旺盛な創作活動を続けました。
とりわけ版画では、エッチングやリトグラフ、リノカットなど様々な技法に挑み、自由で力強い線によって独自の造形世界を展開しました。
本展では、ピカソの豊かな発想と卓越した造形感覚を、版画作品を通してお楽しみいただけます。
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愛と夢を色彩豊かな幻想へと変えた巨匠
マルク・シャガール
20世紀を代表する画家のひとり、マルク・シャガール(1887-1985)。
ロシア帝国領に生まれ、1910年にパリへ渡ると、当時の前衛芸術に触れながらも、特定の流派には属さず、独自の幻想的な世界を築き上げました。
恋人や花束、動物、故郷の風景などを鮮やかな色彩と自由な構図で描き、現実と記憶、夢が溶け合うような詩情豊かな作品を数多く残しています。
油彩にとどまらず、リトグラフをはじめとする版画やポスター、ステンドグラスなど幅広い分野で制作を展開しました。
本展では、シャガールならではの豊かな色彩と幻想的な世界観を、版画作品に加えポスター作品でもお楽しみいただけます。

「ポスター:カルメン」リトグラフ 3000部
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版画の可能性を自由に広げた巨匠

「鳥の支度Ⅱ」銅版 75部
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ジョアン・ミロ
スペイン・バルセロナに生まれ、パリを拠点に20世紀の美術に大きな足跡を残したジョアン・ミロ(1893-1983)。
独自の記号や自由な線、鮮やかな色彩によって、現実と想像のあわいにあるような世界を描き続けました。
そんなミロにとって、版画は単に絵画を複製するための手段ではありませんでした。
銅版画ではエッチングやドライポイント、アクアチントなどさまざまな技法を試し、複数の版を組み合わせたり、色インクを使ったりしながら、版画ならではの表現を追求しました。
一見すると「これは何を描いているのだろう?」と思うような作品も、じっと眺めていると、自由に躍動する線や鮮やかな色、独特の形が、まるでひとつの言語のように画面の中で響き合います。
何を描いているのかを探すだけではなく、線、色、形、そして紙の上に生まれた質感そのものを楽しむ。
それもまた、ミロの作品に触れる醍醐味なのかもしれません。
生涯に2,000点を超える版画作品を残したミロ。その創作への飽くなき探究心は、絵画だけでなく、版画という小さな画面の中にも存分に息づいています。
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美術館の一枚を、暮らしの中へ。
シャガールは版画について、「私の哀しみのすべて、喜びのすべてをその中におさめることができる」と語ったと言います。
版画だからこそ生まれる、豊かな色彩や繊細な線、そして一枚の作品の中に宿るさまざまな表情。
巨匠たちは試行錯誤を重ねながら、時を超えた贈り物を私たちに届けてくれました。
ひとえに版画と言っても、銅版画やリトグラフなど、その技法や表現は実に多彩です。
そして、取り入れやすいサイズの作品も多く、額装して壁に飾れば、いつもの空間にアートを添えることができます。
リビングや玄関、書斎、ベッドサイド。
お気に入りの一枚があるだけで、何気ない日常の景色も少し違って見えるかもしれません。
ぜひ会場で、巨匠たちから届いた時を超えた贈り物と対面してみてください。
皆様のご来廊を心よりお待ちしております。


【大阪梅田店】
会期:10月2日(金)~12日(月)
営業時間:11時~20時
〒530-0001
大阪府大阪市北区梅田2丁目2−22
ハービスPLAZA ENT 3階
TEL:06-6867-9570
この一枚が、あなたの小さな美術館への大きな一歩になることを願って。
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