【オンライン個展】暮らしの中で感じる小さな幸せ

しおむらちさ オンライン個展

開催期間:10月22日(木)~11月4日(水)

今年より翠波画廊でのお取り扱いが始まった画家、しおむらちさ。
9月に大阪梅田店で開催した個展で初めて作品をご紹介し、以降多くのお問い合わせをいただいております。
このたび、その魅力をより多くの皆様にご覧いただけるよう、オンライン個展を開催いたします。
ぜひこの機会に、しおむらちさの作品をご高覧ください。

「ノスタルジア」
アクリル、グワッシュ10号
価格:330,000円(税込)

「ハツナツ」
油彩 10号
価格:330,000円(税込)

「bloom」
油彩 10号
価格:330,000円(税込)

「佇」
油彩 6号
価格:198,000円(税込)

「parfum blue」
油彩 6号スクエア
価格:264,000円(税込)

「午後」
油彩 3号
価格:132,000円(税込)


【コラム】しおむらちさの魅力

心に残るのは、特別な出来事ばかりではありません。
花を飾った日の部屋の明るさ、猫と過ごした午後、旅先でふと腰を下ろしたカフェ。そんな何気ないひとときが、時を経ても、色や光の気配とともによみがえることがあります。

しおむらちささんの作品には、こうした日常のささやかな記憶が、艶やかな色彩となって息づいているように感じられます。
私が何より魅力を覚えるのは、日常の一コマを切り取りながら、そこで感じた喜びや心の動きまで、一つの詩的な世界へとつくり変えていることです。

しおむらさんは、暮らしの中で感じる小さな幸せや、心が動いたときの余韻を大切に描いていると語っています。その言葉を読むと、作品の中に漂う温もりが、単に題材の愛らしさから生まれているのではないことが分かります。そこには、日々の暮らしを慈しむ、画家自身の眼差しがあるのです。

私は、絵画の面白さは、目に映ったものと、心に残ったものとの間に生まれると考えています。ある午後を思い返すとき、椅子の正確な形よりも、その場所で感じた安らぎのほうを鮮やかに覚えていることがあります。
しおむらさんの絵は、そうした記憶のあり方に近いのではないでしょうか。

しおむらちさ「flowers」
油彩20号
価格:550,000円(税込)
作品詳細>>
しおむらちさ「ハツナツ」
油彩10号
価格:330,000円(税込)
作品詳細>>

《flowers》では、赤やピンクの花々が画面に広がり、その下に白い猫の姿が浮かび上がります。花の華やかさと、猫の静かな佇まい。私には、その対照が、穏やかな時間の中でふと胸に広がる幸福感を表しているように見えます。

一方、《ハツナツ》では、明るい黄緑や黄色から青へと移る色彩が、室内の情景を包んでいます。輪郭を強く描き分けるのではなく、色と色の間から家具や猫の姿が見えてくる。そのやわらかな描き方に、私は、窓辺を通り抜ける風や季節の移ろいを感じます。

ここで色彩は、ものの表面を塗り分けるためだけに使われているのではありません。喜びや安らぎ、懐かしさといった、形のないものを伝える言葉になっています。だからこそ、花や猫を描いた絵という説明だけでは、しおむらさんの魅力を十分に言い表せないのです。

 

《MANDARIN CAFÉ》の青い店先に置かれた椅子や、黄色い花を眺めていると、この席に座って少し休んでみたくなります。画面に人の姿がなくても、誰かと過ごす時間や、一人でくつろぐひとときを想像できる。描き尽くされていないからこそ、見る人が自分の思い出を重ねる余地があるのだと思います。

画家にとって個人的だった感覚が、見る人にとっても懐かしい風景になる。初めて見る絵なのに、どこか自分の記憶に触れられたような気がする。私は、この親密な感覚こそ、しおむらさんの絵がつくり出す詩情なのだと感じます。

詩が言葉の響きや行間で何かを伝えるように、その絵は、色の重なりや形の余白で語りかけてきます。すべてを説明しないからこそ、見る人の心が動く。華やかさに目を奪われ、その奥に流れる静かな時間に心が留まる。そこに、繰り返し眺める楽しみがあるのです。

 

しおむらちさ「MANDARIN CAFÉ」
油彩8号
価格:264,000円(税込)
作品詳細>>
しおむらちさ「サフラン色の部屋」
アクリル、グワッシュ 20号
売約済み

そして、美術商としてぜひお伝えしたいのは、その魅力を、眺めるだけで終わらせてほしくないということです。しおむらさんの絵は、ご自身のお部屋に飾ることを想像しながら見ていただきたい作品です。

例えば《サフラン色の部屋》。橙色や黄色に包まれた室内に、赤い家具と花、椅子の上の白い猫が描かれています。大胆な色づかいでありながら、私には、その部屋でゆっくり過ごしたくなるような温もりが感じられます。この絵を白い壁に掛けたところを、想像してみてください。 

いつものリビングに、花が咲いたような明るさが生まれる。家具はそのままでも、壁に一枚の絵があることで、部屋全体の表情が変わって見える。しおむらさんの作品を飾れば、その色彩の魔法で、お部屋は見違えるほど華やかになることでしょう。

けれども、それは、単に鮮やかな色を足すということではありません。帰宅して目に入ったとき、食卓からふと顔を上げたとき、好きな絵がそこにある。そのたびに、ご自身が大切にしたい気持ちを思い出せる。私は、絵を持つ喜びは、そんな日々の小さな瞬間にあると思っています。

作品を選ぶときには、難しい理屈から入る必要はありません。
「この色が好き」「この部屋にいる猫が気になる」「毎日眺めていたい」。その素直な気持ちを、大切にしていただきたいのです。心惹かれる一枚が見つかったら、ぜひ、ご自宅のどの場所で楽しむかを思い描いてみてください。

日常から生まれた一枚が、今度は、あなたの日常を彩っていく。画家の記憶から生まれた詩が、やがて、ご家族と過ごす時間や、ご自身の思い出とも結びついていく。

しおむらちささんの絵を、暮らしに迎えてみませんか。艶やかな色彩とともに毎日を重ねることが、何気ない日常を、今より少し愛おしいものにしてくれると、私は思います。

翠波画廊代表  高橋芳郎

 

翠波画廊ではしおむらちさ作品を多数ご用意しております。
ぜひ下記より作品一覧をご覧ください。


しおむらちさ プロフィール

1967年奈良県生まれ。京都女子大学卒業後、洋画家・井上勝彦氏に師事し、本格的に洋画を学ぶ。あべのハルカス近鉄本店、ジェイアール京都伊勢丹などで個展を開催。関西水彩画展 会友奨励賞、葛城アートFAIR 優秀賞などを受賞。日本美術家連盟、関西水彩画会会員。

地域猫との触れ合いをきっかけに、猫とアートをテーマとした作品を制作。繊細で柔らかな色彩と光の表現で、猫たちの愛らしい姿を描き出している。

 

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