大田和亜咲宜 新作展

”光と影の間に息づくもの。

都市の夜景に浮かぶ無数の光は、誰かの命の鼓動であり、同時に都市が宿す「個」の象徴でもある。

賑わいの裏に潜む孤独や切なさ、それでも人を惹きつけてやまない都会の光を、私は夜の景色を通して見つめています。

一方で、自然が生み出す光と影は、圧倒的な生命の力と儚さを私たちに示してくれる。

木々や森が静かに存在し、光に照らされ影を落とす姿は、人間を超えた大きな存在そのもの。

私は、都市と自然という異なる舞台を通して「命の輝き」と「影の深さ」を見つめ、生きることの切実さと気配を描いています。”

（ー大田和亜咲宜）

大田和作品のなかでも「夜景」を題材にしたシリーズは、これまで数多くのコレクターを惹きつけてきました。
昨年の個展でも高い評価を集め、会期中に次々と売約となったことは記憶に新しいところです。

今回の個展では、その熱気に応えるかのように、さらに深みを増した夜の光景が登場します。
大田和は「夜景はすべて人間がつくりだした光と影でできており、人の営みを映し出している」と語ります。
街にともる灯りは一つひとつが命の輝きのようであり、闇の中に瞬く光は、生きる力そのものを象徴しています。

夜の景色を描くことは、限りある命と時間の尊さを讃えること。
大田和の夜景は、光が影とともにあるからこそ美しいのだと、私たちにそっと気づかせてくれるのです。

夜景作品と並び、大田和の代表的なモチーフのひとつが、緑豊かな美しい心安らぐ風景です。
夜の光を描いた作品と対を成すように、自然の息づかいを映し出した作品群は、コレクターの間でも両方を揃えて楽しまれる方が多くいらっしゃいます。

草木が風にそよぐ気配や、差し込む光が時とともに移ろう様子は、画面を通して鑑賞者の前に立ち現れます。
そこには懐かしい記憶を呼び覚ますような普遍の情景があり、命の美しさや儚さまでも静かに感じさせてくれます。

まるで写真のような精緻さと、大田和独自のまなざしが融合した写実性は唯一無二。

お部屋を明るく心地よく彩る存在感は、初めて絵画を迎えられる方にも自信を持っておすすめできるシリーズです。

【略歴】

2004年　アートスペース羅針盤（東京・京橋）にて初個展。

以後、’05・’07・’08・’09年開催。

ギャラリー・レストランPAGE35（フランス・パリ）にて初個展。

以後、’14年まで毎年開催。
2007年　二科展　’11年まで毎年出品。

同年、サロン・デ・アーティスト・アンデパンダン展　(フランス・パリ)出品、’08年も出品。
2008年 第一回TAGBOATアワード優秀賞受賞。

アート・オン・キャピタル出品　（フランス・パリ）
2009年　TAGBOATスプリングアワード入選。

他、サマーアワード、オータムアワード入選。
2010年　MANIFESTO GALLERY（大阪・天満橋）にて個展、’12年も開催。

Tasting Art Exhibition 01（大阪・阪急百貨店メンズ館）出品。
2013年　渋谷・東急百貨店本店個展。

以後、’16年まで毎年開催。
2023年、2024年　翠波画廊東京店にて新作個展

【東京銀座店】
10月4日（土）～18日（土）
10時～18時　※日祝休廊

★作家来場決定★
10月4日（土）
10時～17時頃
※時間帯は変更となる可能性がございます

〒104-0061
東京都中央区銀座1-9-19
法研銀座ビル1F
TEL：03-3561-1152

【大阪梅田店】
11月15日（土）～30日（日）
11時～20時

〒530-0001
大阪府大阪市北区梅田２丁目２−２２
ハービスPLAZA ENT 3階
TEL：06-6867-9570