【東京店】翠波画廊が贈る近代巨匠の競演
時代を越えて響き合う、美の対話
この度、翠波画廊は新たなステージに向け、移転することとなりました。
多くの方にアートを届けるため、新たなギャラリーでの挑戦を始めます。
移転オープンを記念して、日頃よりご愛顧いただいておりますお客様へ感謝を込めて、2期連続で、特別企画展を開催いたします。
本企画展では、ルノワール、シャガール、藤田嗣治、ピカソなど、時代を超えて愛される巨匠たちの作品を一堂に展示販売いたします。
柔らかな光を湛えた人物像、夢想的な結婚の情景、繊細な乳白色の肌、そして大胆な造形と言語を超えた造形の力。
それぞれの画家が描いた“美”を軸に、時代を超えて共鳴し合う珠玉の競演をご堪能ください。
展示作家ご紹介
本展では、本ページでご紹介した作品以外にも、数多くの作家たちによる珠玉の名作を取り揃えております。
ぜひ会場にて、作品と向き合うひとときをお楽しみください。
幸福を描いた、印象派の詩人 ルノワール

1904年頃 油彩 21×16.6cm
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ピエール=オーギュスト・ルノワール(1841–1919)は、19世紀フランスを代表する画家であり、印象派の中心メンバーの一人として知られます。
若くして磁器絵付師として働いた経験が彼の色彩感覚を育み、のちに美術学校で古典を学びながら、モネやシスレーらと出会い、屋外制作を通じて印象派の革新的な表現を確立していきました。
ルノワールの作品は、柔らかな光と空気をまとった豊かな色彩、そして人物と風景が一体となるような調和に特徴があります。
特に女性像においては、その豊潤な肉体表現とやわらかな筆致が、見る者に親密さと喜びをもたらします。
彼の描く「幸福のかたち」は、時代を越えて人々の心に響き続けています。
晩年にはリウマチを患いながらも、創作への情熱を失わず、古典回帰の傾向を強めながらも独自のスタイルを深化させました。
ルノワールの芸術は、単なる視覚的美を超え、人間存在の豊かさと生命の歓びを謳い上げるものとして、今もなお世界中で愛されています。
愛と色彩の魔術師 シャガール
マルク・シャガール(1887–1985)は、20世紀を代表するロシア生まれのユダヤ系フランス人画家です。
幻想的な色彩と詩情あふれるイメージで知られ、キュビスムやシュルレアリスムといった前衛的な潮流に影響を受けながらも、決してそれに回収されることのない、独自の絵画世界を築き上げました。
シャガールの作品にしばしば登場するのが、空を舞う恋人たちや故郷ヴィテブスクの風景、そして愛と祝祭の情景です。
とりわけ「結婚」や「愛」は、彼にとって創作の根幹を成す永遠のテーマであり、愛妻ベラとの絆は多くの作品に繰り返し描かれました。
夢と現実、記憶と希望が重なり合うその画面には、観る者を優しく包み込むようなぬくもりと、祈りにも似たまなざしが宿っています。
亡命や戦火といった苦難の時代を越えながらも、シャガールの筆はつねに“愛”の可能性を描き続けました。
その芸術は、国境や宗教を超えて、人間の根源的な感情に語りかける普遍的な力をたたえています。

1981年 グワッシュ、墨、紙 42.4×59.7cm
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20世紀最大の画家 ピカソ

1954年 セラミック 17.6x21.6cm
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パブロ・ピカソ(1881–1973)は、20世紀美術界を代表するスペイン出身の巨匠であり、絵画・彫刻・版画・陶芸など多岐にわたる分野で革新的な表現を生み出しました。
初期の「青の時代」「バラ色の時代」を経て、ジョルジュ・ブラックとともにキュビスムを確立し、絵画の概念そのものを根底から覆しました。
ピカソの創作は生涯にわたり常に進化し続け、時代や心情に応じて自在にスタイルを変化させながらも、圧倒的なエネルギーと探究心をもって作品を生み出し続けました。
第二次世界大戦後は南仏での生活を背景に、セラミックにも情熱を注ぎ、伝統的な陶芸に独自のユーモアと造形感覚を加えた作品群を多数制作しています。
その豊かな創造力と人間性への鋭いまなざしは、今なお世界中の芸術家たちに強い影響を与え続けています。
そのピカソが制作した多くの作品のなかから、晩年に熱中して制作したセラミック作品や、貴重な肉筆作品、リトグラフや銅版画といった版画作品まで一堂にご紹介いたします。
パリを驚かせた日本人 藤田嗣治
藤田嗣治(1886–1968)は、20世紀のパリ美術界において、日本と西洋美術の融合を果たした希有な存在です。
1920年代のパリ、いわゆる「エコール・ド・パリ」の中心的な画家として名を馳せ、藤田嗣治は世界で最も有名になった日本人洋画家と言えるでしょう。
藤田の代表的なモチーフの一つが、「少女」です。
彼の描く少女たちは、静謐で内省的なまなざしをたたえ、どこか儚げで夢のような存在感を漂わせています。
戦争や宗教など、時代の変化とともに画風を変遷させた藤田ですが、その根底には常に「美」への静かなまなざしと、日本人としての誇りが息づいています。
少女像を通じて私たちが目にするのは、単なる肖像ではなく、時を超えて託された詩情と祈りのかたちです。

油彩 24.4x19cm
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20世紀を代表する、世界の巨匠作家たちによる貴重な作品が一堂に集い、展示・販売を兼ねた貴重な機会です。
あなただけの一枚を探しに、ぜひご来廊ください。
会期:6/20(金)〜7/3(木)
会場:翠波画廊 東京店
翠波画廊 東京店(新店舗)
営業時間:10時~18時
定休日:日曜・祝日
〒104-0061
東京都中央区銀座1-9-19
法研銀座ビル1F
TEL:03-3561-1152
Mail:info@suiha.co.jp