SOMPO美術館「モーリス・ユトリロ展」開催中

SOMPO美術館で開催中の「ユトリロ展」を訪れました。平日の午後にもかかわらず、チケットカウンターには十数名の列ができており、あらためてユトリロの人気の高さを実感しました。
会場に足を踏み入れた瞬間、そこは古き良き郷愁のパリ─“ユトリロの世界”でした。
今回の展覧会は非常に充実しており、特に特筆すべきはパリのポンピドゥセンターから計10点の作品が来日していることです。フランス本国の主要美術館が所蔵するユトリロ作品がこれほどまとまって日本にやって来る機会は滅多にありません。
加えて、展示の見どころの一つが、ユトリロの名声を決定づけた「白の時代(Epoque Blanche)」の作品が多く含まれている点です。壁の漆喰や地面に落ちて乾燥した鳥のふんなどを絵の具に混ぜて描かれた重厚感と深みのあるマチエール、複雑な色彩、画面に漂うひんやりとした空気感、静まり返った街並み、ユトリロ芸術の核心を形作る名品が一堂に会しており、彼の世界にじっくりと浸れる特別な展覧会でした。
翠波画廊でお求めいただいたお客様のユトリロ作品が出品
ユトリロ「モンマルトル、トュレルのカフェ」と「協力 翠波画廊」のキャプション
今回の展覧会では、翠波画廊でお求めいただいたお客様のユトリロ作品が5点、正式に出品されています。
これらの作品は過去にも国内外のユトリロ展に繰り返し出品されており、すでに展示歴を重ねている優品です。
今回の展覧会の開催が決まってから、美術館と企画協力会社より「翠波画廊で過去に販売した作品の中で、質の高いユトリロ作品があれば貸し出しをお願いできないか」と連絡をいただきました。
作品を美術館に貸し出せるという事実そのものが、コレクターにとって大きな誇りです。
実際、貸し出しをご快諾いただいたお客様は、
「美術館で自分のユトリロ作品が展示され、多くの方々に見てもらえることが誇らしい」
「所有している作品の評価が高まるのはとても嬉しい」
と、大変喜んでくださいました。
作品が美術館で展示されることは、その作品の“来歴(プロヴナンス)”に新たな1行が加わる、ということです。展覧会図録に掲載されれば、それは将来の鑑定や市場価値にも影響を及ぼします。美術館への出品は、作品価値を裏付ける最も公的な評価のひとつと言えるでしょう。
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パリで藤田嗣治作品を貸し出し、歴史に参加するよろこび
ユトリロ「ボワシエの教会」とのキャプション今回のユトリロ展に限ったことではありません。過去には、翠波画廊でご購入いただいた藤田嗣治の作品が、パリで開催された大規模な藤田展に出品されたこともあります。
藤田が人生の大半を過ごしたパリ、その地で開かれる展覧会に日本のコレクターが所蔵する1点が加わる、これほど光栄なことはありません。
「自分の所有する作品が展覧会に出品されることで美術史の流れの中に位置づけられる」
これはコレクターにとって何よりの喜びであり、同時に作品の評価や信頼性、さらには資産としての強さを未来へとつないでいくことにもなります。
これから“増えることはない”ユトリロや藤田嗣治の作品
ユトリロ「ヴィルタヌーズ」とキャプションユトリロも藤田嗣治も、すでに亡くなった美術史に名を残す巨匠です。
つまり、彼らの作品は減ることはあっても、増えることは決してありません。
市場に流通する作品数も年々減少し、状態の良い作品や優れたプロヴナンスをもつ作品はますます希少になります。一点一点が「人類の文化遺産」と言っても過言ではありません。
そのため、長期的な視点で見れば、その作品の資産性は非常に高いものがあります。特に、美術館で展示されるような作品であればなおさらです。
翠波画廊が大切にしている「本物の作品を未来へつなぐ」こと

翠波画廊は開廊以来、数多くの作品をお客様へご紹介してきました。今回のユトリロ作品のように、資産性の高い作品も多くのお客様にお求めいただいています。
そして、お求めいただいた作品が今回のように美術館へ貸し出され、お客様に喜んでいただけることは、画廊としてこれ以上ない喜びです。
お求めいただくことだけではなく、私たちが大切にしているのは、
作品をお求めくださったお客様と、その作品の“未来”を守ることです。
美術館への貸し出しは単に作品を展示するだけではなく、その作品を所蔵するコレクターの価値を高め、作品の信頼性を高めるという役割も果たします。
作品が歴史の中に位置づけられれば、次の世代へ受け継ぐ際にも、資産として評価する際にも重要な意味を持つのです。
資産性ある本物の作品をご検討の方へ
美術史に名を残す巨匠の作品を所有することは、単なる「絵を持つ」という行為ではありません。
それは、文化を支え、歴史に参加し、未来へ引き継ぐ価値あるものを手元に置くということです。
もし、
「“いつまでも残る本物の作品”を資産として考えたい」
「将来にわたり価値を保ち、文化的にも重要な作品を持ちたい」
とお考えでしたら、ぜひ一度翠波画廊にご相談ください。
作品の選定から将来の評価に関わるアドバイスまで、長年の経験にもとづいて丁寧にサポートいたします。

翠波画廊代表 髙橋芳郎
株式会社ブリュッケ(翠波画廊)代表取締役。
美術大学卒業後、都内の画廊での修行を経て、1990年に独立。
2001年、故郷の秀峰の名を冠した「翠波画廊」をオープンさせる。
以降長きにわたり、ピカソ、マティス、藤田嗣治、ユトリロ、ローランサン等フランスの近代巨匠から、
ウォーホル、キース・へリング等現代アートまで幅広く扱う。
《ユトリロ作品のご紹介》

《プロバンの病院(セーヌ・エ・マルヌ県)、グラン・オテル・デュー、サンティボー通り》1919年頃 油彩 12号
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《モンマルトルのサン・リュスティック通り》1936年頃 グワッシュ
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《モンマルトルのラパン・アジル》1950年頃 グワッシュ
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些細なこともお気軽にご相談ください。
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2
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