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セネガルから世界へ!
鮮やかなコラージュで人々の暮らしを描くドウツに聞いてみた

ドウツ《キュー・マディアベル》(翠波画廊で販売中)

セネガル出身のンドイエ・ドウツは、鮮やかな色彩と大胆な構成が特徴的なコラージュ作品を制作するアフリカン・アーティストです。
2006年にはセネガルのアートフェスティバル、ダカール・ビエンナーレでグランプリを受賞し、世界各国で展覧会が開催される人気者となりました。
日本では翠波画廊が初めて紹介し、多くのファンを獲得しています。
ドウツの作品はアフリカの大地と自然を感じさせる色彩が持つパワーに溢れています。自動車や洗濯物、街を連想させる建物などのモチーフは、セネガルの首都ダカールの喧騒や人々の暮らしを表現しています。そこには希望や夢、そしてそれらと相反する近代化や経済競争への批判といった意味合いが込められているかのようです。
ドウツは今、世界のアートトレンドとなっているブラック・アートの新星として注目されており、今後の活躍が期待できます。
2023年4月に初来日したドウツのインタビューを公開します。

ダカールの美術学校を首席で卒業したエリート

―今回の展示会にあなたが出展した絵には多くの家や車や人が描かれています。これはどこを描いたものでしょうか?
ドウツ:私の故国セネガルの下町を描きました。絵にはそれぞれの町の名前を示すタイトルがついています。

―実際に町を訪れたときにスケッチしたのですか? それとも写真を撮影したのでしょうか?
ドウツ:どちらでもありません。町の風景は私の心の中にあります。私は心の感じたままに創作をします。

―あなたが絵を描き始めたきっかけは何だったのでしょうか? どこかでトレーニングを受けましたか?
ドウツ:昔から絵を描くのが好きで、小学生の頃から絵を描き始めました。その頃はディズニーが好きでした。その後もずっと絵を描いていたら、高校の美術の先生が私の絵を見て美術学校に行くよう勧めてくれました。そこで首都ダカールの国立美術学校に入学し、首席で卒業しました。

―美術学校を出てもプロフェッショナルなアーティストになるのは難しいと聞きます。あなたはどのようにしてチャンスをつかみましたか?
ドウツ:学生のときに描いた絵が認められて展覧会に呼ばれるようになりました。ですから他の仕事についてはいません。子どもたちに絵を教えていたことはあります。

―あなたの出世作は2000年の映像作品「トレイン・トレイン・メディナ」でした。この作品は2003年のカナダ・モントリオールの祭典「Festival Vues d’Afrique」で最優秀アニメーション・フィルム賞を受賞しました。そのほか、立体作品も作っていますね。絵にもダンボールなどの素材をコラージュしています。いろいろな手法を手掛けるのはなぜですか?

ドウツ:2次元の絵も3次元の作品も映像も、どれも私が作りたいと感じた作品であり区別はしていません。私は私の心が動いたときに創作をします。

―では、あなたは気の向いたときにしか絵を描かないのでしょうか?
ドウツ:いいえ。基本的には毎日絵を描きます。私の絵は色が大切なので夜には描けません。太陽の光がある昼の間に仕事をします。

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故郷の村に学校を建てたいという夢を叶えたドウツ

 ―あなたが影響を受けたアーティストなどはいますか?
ドウツ:特に影響を受けた人はいません。私は私のアートを作っています。しかし、ジャン・ミシェル=バスキア、マーク・ロスコ、パウル・クレーなどの巨匠の絵を見るのは好きです。セネガルのアーティストでは彫刻家ウスマン・ソウが好きです。

―そう言われれば、あなたの絵のなかの人物はバスキアの描く人物に似ていますし、カラフルな背景はロスコの絵を想起させますね。
ドウツ:それはあなたがそう感じただけです。見る人によって感じ方は異なります。あなたがどのように感じてもよいです。私はそれを否定しません。

―フランスに10年間住んでいたと聞きました。なぜフランスに行ったのですか?
ドウツ:ご存じのようにセネガルとフランスは深い関係があります。セネガルの公用語はフランス語なので、セネガルのアーティストにとって、フランスの首都パリは芸術や文化の進んだ憧れの都市なのです。私はフランスのアーティスト・イン・レジデンス事業に応募して選ばれ、2年間フランスにアーティストとして住む権利を得ました。そのチャンスを活かして、その後もフランスでアーティストとして生活することができるようになりました。フランスに住んだことで他のヨーロッパ諸国にもネットワークができました。


―フランスのほかに印象に残った国はありますか?
ドウツ:スペインのヒホンで行った展覧会はとても好評で、スペイン国王夫妻も来場しました。ヒホンの市長が私にとても感謝しました。私が故郷に学校をつくりたいというと、スポンサーになってくれました。そのプロジェクトのためにフランスからセネガルに戻りました。

―それはどのような学校ですか?
ドウツ:私の生まれ故郷は、ダカールから50キロほど離れたDienderという小さな村です。そこに子どものための学校と、アーティストのための家を建てたいと思っていました。私にとっては特に思い入れのあるプロジェクトになりました。

―日本の印象はいかがですか?
ドウツ:日本はヨーロッパに負けずにとても発展した国として、セネガルでは小学校でも教えられるくらい有名です。また私の美術学校での友人が日本人と結婚をしたのでとても親近感がありました。今回が初めての来日なので、いろいろなものを見てたくさん感じて糧にしたいと思います。

―逆に、日本の方にセネガルを紹介するとしたらどう言いますか?
ドウツ:私の絵を見てください! そこにセネガルの町があります! 今のは冗談です。セネガルの人はとても心が広く何でも受け入れるところが長所です。日本に比べれば貧しいかもしれませんが、その代わりにいろいろなものを分かち合って、与えあって生きています。そしてカラフルな色を身にまとうのが好きでとてもおしゃれです。

―それはとてもあなたの絵に似ていますね。本日はありがとうございました。

 

注記・帰国から約1か月半後の2023年6月9日、ドウツ氏はセネガルで永眠されました。享年50歳。ご冥福をお祈りいたします。

翠波画廊では、ドウツ作品のご用意がございます。
作品はこちらよりご覧ください。

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