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ハリウッド映画で人気の印象派画家とは?
~名画の出てくる映画3選

画家の人生を描く伝記映画において、いちばん人気のアーティストといえばゴッホです。2019年も11月から『永遠の門 ゴッホの見た未来』が日本で公開されます。
では、伝記ではないフィクション映画の中で、最も人気の画家とは誰でしょう?
ハリウッドでは、しばしば美術品の盗難を題材に映画を作りますが、面白いことにその時に選ばれる名画の画家がほとんどいつも同じなのです。
おそらく、知名度と人気から選ばれているのでしょうが、その画家がいったい誰だかわかりますか?
アメリカ映画だけに、ウォーホルやポロックといった現代アーティストでしょうか?
それとも、レンブラントやルーベンスといったヨーロッパの巨匠でしょうか?
実は、そのどちらでもないのです。

 

 

ハリウッドの好きなあの印象派画家

早く知りたい方のために答えから先に書くと、ハリウッド映画で最もよく使われる作品の画家とは、フランス印象派のクロード・モネです。
たとえば、1999年の映画『トーマス・クラウン・アフェアー』は、ハンサムで金持ちの実業家トーマス・クラウンが、自らの楽しみのためにメトロポリタン美術館からモネの絵画≪夕暮れのサン・ジョルジョ・マッジョーレ島≫を盗む話でした。
億万長者ならわざわざ犯罪をおかす必要もなさそうですが、美術館の所蔵品は売りに出されることがほとんどないため、毎日自宅で鑑賞したければ盗むしかないのです。
また、トーマスは泥棒行為を純粋に楽しんでいる節もあります。好きなことには徹底してのめりこむディレッタントなのです。
ちなみにこの映画は1968年の映画『華麗なる賭け』のリメイクです。前回のトーマスを演じたのはスティーブ・マックイーンで、リメイク版は007俳優のピアース・ブロスナンでした。どちらもイケメンで有名ですね。

モネ≪夕暮れのサン・ジョルジョ・マッジョーレ島≫(1908-1912)

 

贋作画家は美術品盗難の夢を見るか?

次に、2016年の映画『ザ・フォージャー 天才贋作画家 最後のミッション』をご紹介します。
この映画の主人公は贋作画家のレイです。
犯罪者のキーガンに弱みを握られたレイは、ボストン美術館からモネの名画≪散歩、日傘をさす女性≫を盗むことを命じられます。レイの描いた贋作を、本物とすり替えてこいと言うのです。
以前に贋作の制作で逮捕されて服役経験のあるレイは、再び犯罪に手を染めることに気が進みません。レイの夢は、南国タヒチに行ってゴーギャンのようにのんびりと暮らすこと。しかし結局、余命いくばくもない家族のためにその仕事を引き受けます。
ところが犯罪者のキーガンは麻薬取引で警察にマークされていて、その捜査の手はレイのもとにも伸びてきます。はたしてレイはどうなるのか。
この映画のテーマは家族愛です。そして映画に使われたモネの絵も、風景画を得意としたモネには珍しく、妻子を描いた作品なのです。あまり描かなかったがゆえに、モネが妻と息子に向ける愛情がよく伝わってきます。

モネ≪散歩、日傘をさす女性≫(1875)

 

 

映画だけでなくオークションでも大人気

2013年の映画『モネ・ゲーム』は、タイトルからしてモネをうたっています。
この映画は大富豪のコレクターであるシャバンダーが、モネの≪積み藁・夜明け≫を大金で落札するところから始まります。シャバンダーのもとで働く美術専門家のハリーは、がさつで横暴な主人に我慢がなりません。
そこで、行方不明とされているモネの名作≪積み藁・夕暮れ≫の贋作を友人に作らせて、シャバンダーに一杯食わせようとしますが、狡猾なシャバンダーはなかなか罠に引っかかりません。
実はこの映画も、1966年の映画『泥棒貴族』のリメイクです。前作でハリーを演じたのはマイケル・ケイン、リメイク版のハリーはコリン・ファース。どちらも執事役がよく似合う名脇役です。
ちなみに、映画で使われたモネの≪積み藁≫は、季節や時間やアングルの異なるものが数多く存在する連作絵画で、大変な人気があります。
2019年5月14日、サザビーズ・ニューヨークで、この連作≪積み藁≫の1点が1億1070万ドル(約121億円)で落札されて話題になりました。
この金額は、オークションで落札されたモネ作品の過去最高額です。モネに限らず、過去にオークションで落札された全絵画で比較しても歴代9位の記録になります。
出品者が1986年にオークションで入手したときの落札価格は、たったの253万ドルでした。33年間でその価格が44倍に上がったのです。

モネ≪積み藁≫ (1890)―1億1070万ドル(約121億円)で落札

 

このように、アメリカではモネが大人気です。
ニューヨークに出張したとき、近代絵画中心のMoMA(ニューヨーク近代美術館)と、現代アート専門のホイットニー美術館とを巡ってみたところ、MoMAのフランス近代絵画のコーナーには人だかりが出来ていましたが、ホイットニー美術館は人影がまばらで寂しい感じがしました。
現代アートの中心地であるニューヨークですら、やはり最もポピュラーなのはモネやゴッホなどの近代絵画なのだなと、改めて感じました。

モネ「ロンドン国会議事堂、霧を貫く陽光」
リトグラフ 46x52cm
価格:お問い合わせください

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翠波画廊では、モネの代表作である「ロンドン国会議事堂、霧を貫く陽光」をもとに、パリの歴史あるムルロー工房(現イデム・パリ)で制作されたこちらのリトグラフをご覧いただけます。ぜひお立ち寄りください。

 

 

オークション絵画落札価格ベスト15(2019年9月現在)
1. ダ・ヴィンチ「サルヴァトール・ムンディ」4億5030万ドル(2017年)
2. ピカソ「アルジェの女たち(バージョンO)」1億7940万ドル(2015年)
3. モディリアーニ「横たわる裸婦」1億7040万ドル(2015年)
4. モディリアーニ「(左向きに)横たわる裸婦」1億5720万ドル(2018年)
5. ベーコン「ルシアン・フロイドの3つの習作」1億4240万ドル(2013年)
6. 斉白石「山水十二屏」1億4080万ドル(2017年)
7. ムンク「叫び」1億1990万ドル(2012年)
8. ピカソ「花かごを持つ少女」1億1500万ドル(2018年)
9. モネ「積み藁」1億1070万ドル(2019年)NEW!
10. バスキア「無題」1億1050万ドル(2017年)
11. ピカソ「ヌード、観葉植物と胸像」1億0650万ドル(2010年)
12. ウォーホル「銀色の車の事故(二重の災禍)」1億0540万ドル(2013年)
13. ピカソ「パイプを持つ少年」1億0420万ドル(2004年)
14. リキテンスタイン「ナース」9540万ドル(2015年)
15. ピカソ「ドラ・マールの肖像」9520万ドル(2006年)
参考. 藤田嗣治「誕生日パーティ」937万ドル(2019年、日本人作家最高価格)
(注・オークションで落札された絵画のみのランキングで、個人間取引は含みません)

 

 

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