アートコラム

バンクシーの正体はあのイギリス人?

2019/10/01

翠波画廊でも取扱いを始めたストリートアート。
先月は、アメリカのストリートアーティストを紹介してきましたが、今回はイギリスです。
イギリスのストリートアーティストといえば、なんといってもバンクシーです。
正体不明のバンクシーですが、活動初期はずっとロンドンで活動していたことからイギリス人であることは間違いないと言われています。
バンクシーのいるイギリス、オベイやカウズを生んだアメリカ、そしてインベーダーやJRのいるフランスが、ストリートアートの盛んな3つの国です。
今回は、2020年に日本初の展覧会が行われるイギリスのバンクシーに焦点を当てます。

 

 

存命アーティストでいま最も話題になる画家

正体を明かさないことで有名なバンクシーも、アルバム・ジャケットを手掛けています。
それはイギリスの人気バンド、ブラーの7枚目のアルバム『シンク・タンク』です。
このアルバムは発売当時にイギリスのポップ・ミュージック・チャートで1位になり、バンクシーのアートが大衆的に広まるきっかけになりました。
ちなみに、バンクシーの描いたジャケット原画は2006年にオークションにかけられて、6万2400ポンドで落札されたそうです。

Blur『THINK TANK』2003年(バンクシー)

ちなみに、ブラーはアルバム『THINK TANK』だけでなく、アルバムからカットされた3枚のシングル曲のジャケットもバンクシーに頼んでいます。いずれも、いかにもバンクシーを感じさせる、風刺の効いたアートワークです。

Blur『Out of Time』2003年(バンクシー)
Blur『Crazy Beat』2003年(バンクシー)
Blur『Good Song』2003年(バンクシー)

それにしても、皮肉屋のバンクシーがここまで商業作品に協力するなんて、よほど強力なコネクションがあったのでしょうか。
ブラーのメンバーは、アートスクールの卒業生だったり、カレッジでファイン・アートを学んだりアートへの造詣は深いのですが、それだけでは説明のつかない親密さです。
イギリスの大衆新聞Metroは、ブラーのメンバーによる別プロジェクトのゴリラズで、ヴィジュアル面を担当する漫画家のジェイミー・ヒューレットがバンクシー本人ではないかとの推測を記事にしています。
バンクシー作品の商用利用などでバンクシーに入る売上などを辿って行くと、多くの場合、ヒューレットの関係する会社に行きつくというのがその理由です。
真実はまだわかりませんが、バンクシーの正体を知っている人物が業界内には複数存在していて、ブランドイメージのために彼を守っているのではないかと想像できます。

 

 

音楽と美術を融合するヤング・ブリティッシュ・アーティストたち

ブラーは現代アーティストとの関係が深いバンドです。
ブラーのメンバー4人のうち3人は、1980年代後半にロンドン大学ゴールドスミス・カレッジでアートを学んでいます。
このカレッジは、ヤング・ブリティッシュ・アーティストと呼ばれるイギリスのニュー・ジェネレーションの芸術家を多数輩出しています。
輪切りの牛のホルマリン漬けやダイヤモンドの頭蓋骨で知られるダミアン・ハーストも、ブラーのメンバーと同時期にゴールドスミス・カレッジに通っていました。その縁で、ブラーの楽曲『Country House』のプロモーション・ビデオの監督も務めています。
ダミアン・ハーストは、1998年にブラーのメンバーの一人と一緒にFat Lesなるバンドも結成していますから、相当仲がよかったのでしょう。

Blur『Country House』1995年・プロモーション・ビデオより(ダミアン・ハースト)

また、2000年にブラーが発表したベスト・アルバムのジャケットを描いたのは、同じくゴールドスミス・カレッジで学んだ現代アーティスト、ジュリアン・オピーでした。
東京オペラシティ・アートギャラリーでは、今年2019年の7月から9月までジュリアン・オピー展が開催され、盛況だったそうです。

Blur『The Best of Blur』2000年(ジュリアン・オピー)

バンクシーにしろ、ハーストにしろ、オピーにしろ、人気が出始めた頃にいちはやく目をつけて起用するのが、アートロックバンド、ブラーのセンスの良さと言えるでしょう。
実際、バンクシーは2004年以降、商業ビジネスとのコラボレーションをしていません。NIKEやマイクロソフトといった大手企業からのオファーも断っているそうです。

 


無料進呈中!
絵画購入で失敗しないための
「絵画の買い方・楽しみ方」テキスト

・絵を初めて買ってみようとお考えの方
・絵画コレクションをより充実させたい方

絵画購入の前に、疑問や不安を解決しませんか?

 

カタログ請求はこちら


 

 

バンクシーだけじゃない! イギリスのストリートアーティスト

ロンドン出身のディー・フェイス(D*FACE)はバンクシーよりさらに後の2000年代から活動を始めた、新世代のストリートアーティストです。
1973年生まれで、アーティストとしてはまだ若いディー・フェイスは、10代の頃はスケートボードなどのストリートカルチャーに夢中で、なおかつキース・ヘリングなどの「サブウェイ・アート」にも興味を持っていたという、生粋のストリートアーティストです。
美術学校でデザインとイラストを学び、卒業後、フリーランスのイラストレイターとして働いていたディー・フェイスは、仕事のかたわら、オベイを真似して街中にステッカーを貼るなどのストリートアートを始め、その楽しさからストリートアーティストとして生きていくことを決意します。
ディー・フェイスは、ストリートアートが認められるようになった時代に活動を始めたニュー・ジェネレーションです。
ディー・フェイス自身も、ストリートアート業界の確立と、ストリートアーティストの立場の向上に対して自覚的です。
2006年には、ストリートアーティストの仲間や若手作家のために、ロンドンにストリートアーティスト専門のギャラリーStolen Space Gallery(盗まれた空間画廊)を立ち上げました。
2010年には、アメリカを代表するシンガーソングライターであるクリスティーナ・アギレラのアルバムカバーも手掛けています。
それは、アギレラの写真の上にグラフィティ(落書き)を描いて別の作品とする、ストリートアートの精神にのっとったものでした。

Christina Aguilera『BI-ON-IC』2010(ディー・フェイス)

ディー・フェイスの作品は、カウズと同じく日本のホビー会社メディコム・トイから商品化もされています。
数多くの先達の業績の上に成り立っているディー・フェイスは、現在のストリートアートの最先端と言えるでしょう。

 

バンクシー「Walled Off Hotel Boxset」
紙・印刷・コンクリート・イケアの額 25.4×25.4×4.5cm 証明書付
価格:お問い合わせください

お問い合わせ >>

 

 

バンクシー作品一覧はこちら >>

 

 


 

翠波画廊代表・髙橋 2作目はアートで学ぶビジネス

未来のビジネスに必要なアートの力、気になりませんか?
画廊経営歴30年だからこそ語れる、アートで学ぶビジネスのヒントをご紹介。

 

アートに学ぶ6つの「ビジネス法則」

 

単行本:251ページ
出版社:サンライズパブリッシング
著者:髙橋芳郎

 

価格:1,500円(税別)
amazon等ネットでもご購入いただけます。

 

amazonページはこちら >>

 

翠波画廊でも発売中! ※通常配送料無料

 

 


芸術はよくわからない、アートは難しいなどと思っていませんか?

絵画の価格はどうやって決まるのか、画商の視点でわかりやすく解説。
読後はアートを身近に感じて美術館に行ってみたくなるはずです。

 

「値段」で読み解く 魅惑のフランス近代絵画

 

単行本:302ページ
出版社:幻冬舎
著者:髙橋芳郎

 

価格:1,400円(税別)
全国有名書店、amazonでもご購入いただけます

 

amazonページはこちら >>

 

翠波画廊でも発売中! ※通常配送料無料

新聞、雑誌でも紹介されました!

「サンデー毎日」

本とのふとした出会いで幼いころの自分を思い出す
幼いころ、絵画鑑賞が趣味だった母に連れられて、よく展覧会を訪れた。・・・

「週刊文春」

銀座で二十六年、近代絵画の作品を扱ってきた画廊オーナーが、「値段」を切り口に絵画の見方を提案。作品の価格は画家の人生の起伏をも表す。

「月間アートコレクターズ」

世に美術市場を扱った書は数あるが、印象的なタイトルと装丁家として日本を代表する鈴木成一の手になる雰囲気ある装丁の本書は、翠波画廊を構える髙橋氏の書き下ろし。・・・

「北日本新聞」

セザンヌ、モネ、ルノワールやゴッホ、ピカソ、シャガールら近代美術の巨匠たちの絵の値段について考えたことはあるだろうか。・・・

 


無料進呈中! 絵画購入で失敗しないための
「絵画の買い方・楽しみ方」テキスト

・絵を初めて買ってみようとお考えの方
・絵画コレクションをより充実させたい方

 

絵画購入の前に、疑問や不安を解決しませんか?

 

カタログ請求はこちら

 

 

絵画購入をご検討でしたら、 翠波画廊にご相談ください。

~ 私たちにできること ~

1. 絵画購入のご相談

絵画購入について、ご質問やご不安なことはお気軽に翠波画廊にご相談ください。お支払いは、クレジットカード・お振込み・代引きなどからお選びいただけ、さらには10回分割無金利のサービスもございます。30日以内の返品保証があるので、初めての方も安心。作品はすべて額装でお届けし、配送時の保険・送料は私たちが負担させていただきます。

 

2. お部屋に合わせた絵画のご提案

「この部屋のこの場所にあう絵を探している」そんなご相談も承ります。サイズやお部屋の雰囲気、ご予算のご希望などお知らせください。1,000点以上の豊富な在庫作品から、あなたのお部屋にぴったりの1枚をご提案させていただきます。まずはお気軽にお問い合わせください。

 

3. 絵画を使った節税対策

2015年度から美術品に関する税制が変わり、取得価額が100万円未満の美術品が償却資産に出来るようになりました。経費での絵画購入をご検討の場合は、まずは翠波画廊にご相談ください。購入後の流れ、売却なども視野に入れた具体的な内容をアドバイスします。

 

 

お電話、メールでもお気軽にお問い合わせください。

TEL:03-3561-1152(平日土/10:00~18:00)

メール:info@suiha.co.jp

 

 

コラム一覧に戻る