ビュッフェと言えば、鋭く引き締まった黒い輪郭と抑えた色調のリトグラフを想像される方も多いかもしれません。

しかし、この《蘭》は違います。
1979年、わずか120部のみ限定制作されたこの作品は、彼の版画作品の中でも非常に希少な「多色刷り」の銅版画です。

赤い花弁に静かに宿る光、優雅に波打つ濃緑の葉、背景に漂う柔らかな空気感――

これまでのビュッフェの硬質な表現とは異なる、繊細で詩的な世界が広がります。

この作品を自室やサロンに飾れば、花のある静かな時間が日々の生活に流れ込みます。

鋭さと優しさが同居したビュッフェならではの画面構成は、観る人の心をときほぐし、深い余韻と刺激を与えてくれるでしょう。

しかもこれは、市場にほとんど出回っていないとても珍しい作品です。
長年探し続けていたコレクターの方にとっても、まさに一期一会の出会いかもしれません。

またベルナール・ビュッフェは世界的にも知られた巨匠です。
その作品が飾られていると、ご来客の際に「これは本物のビュッフェですか？」と驚かれることもしばしばあると、ご購入いただいたお客様から伺ったことがあります。

アートを通してお客様をおもてなしするとともに、空間に知性と品格を添える一枚です。