版画の成り立ち

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版画について

西欧世界で最も古い版画は14世紀の後半から終わりにかけて作られた木版画でしたが、今日のように美術的価値を求めて作られるのではなく印刷技術として発展していきました。

世界で最も古い木版画ということでは中国や日本で9世紀後半にまで遡ることができます。
ではなぜ西欧で版画が作られるのが500年も遅れた かというと、中国では2世紀初めにすでに紙を作る製紙技術が発明されていました。しかし西欧に製紙の技術が伝播するのが遅れたこと、また紙の原料となる (日本では楮や三椏の樹皮を使いますが)樹木が自生していなかったことが原因です。
紙が普及する以前に西欧で書付用に使用されていたのは、家畜の 皮を薄く伸ばして乾燥させた通称羊皮紙と呼ばれるものです。羊皮紙が版画を刷るのに不向きで大量生産ができなかったのに対し、大量生産が可能で木版画を刷 る支自体として適していた紙の普及がヨーロッパでの版画の隆盛へと繋がっていきました。

その後15世紀半ば、金属を鋳造して作る活字を利用した活版印刷がヨハネス・グーテンベルグによって考案されます。その革命的な出来事によってそれまでの写本から印刷本へと大きな転換がもたらされました。その印刷本の挿絵としての図像表現を担ったのが版画でした。

 

 

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