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お金の不安とアートの価値
~田内学さんとの対談を終えて

田内学さんと解き明かす「お金の不安」

先日、女性誌『VERY』光文社の取材で、教育と金融の専門家である田内学さんと対談する機会をいただきました。
対談に先立ち、出版社から田内さんの著書『お金の不安という幻想 一生働く時代で希望をつかむ8つの視点』を送っていただき、読ませていただきました。
とても読みやすい本でありながら、日本人の多くが抱えている将来への不安や、お金に対する漠然とした恐れの正体を、わかりやすく解き明かしてくれる内容でした。
私たちはしばしば、「お金があれば安心できる」と考えがちです。
老後資金、教育費、物価の上昇、将来の生活など、ニュースを見ていると、将来への不安は尽きることがありません。
しかし田内さんの本を読んで改めて感じたのは、お金の問題は、必ずしもお金だけでは解決できない、ということでした。

「投資」を超えて、一生の「思い出」と暮らす

田内学さんの書籍
『お金の不安という幻想 一生働く時代で希望をつかむ8つの視点』

取材当日、田内さんとは初めてお会いしましたが、飾るところのない誠実で好感の持てるお人柄で、初対面とは思えないほど自然に会話が弾みました。
金融や教育の話だけでなく、人生観や価値観についても率直に語り合うことができ、とても印象深い時間となりました。
会話の中で、とても印象に残るエピソードもありました。
田内さんご自身も、若いアーティストの作品を購入された経験があるというのです。
あるとき、お子さんと一緒に百貨店の美術画廊を訪れた際、気になるアーティストの展示会が開催されており、「これはいいな」と思う作品に出会ったそうです。
しかし、どの作品を選ぶか迷った田内さんは、一緒に来ていたお子さんに「どれがいいと思う?」と聞いたそうです。
そして、お子さんが選んだ作品を購入されたとのことでした。

 

その後、そのアーティストの評価が気になり調べてみたところ、購入した当時と比べて価格は一桁上がっていたそうです。
しかし田内さんは、その作品を売ろうとは思わないとおっしゃっていました。
「値段が高くなるのは気分がいいですよ。でも投資対象として購入したわけではないし、子どもと一緒に選んだ思い出の作品ですから
今もその作品は家に飾られ、日々眺めながら楽しんでいるというお話でした。
私はその話を聞きながら、アートの持つ本質を改めて感じました。

時間とともに深まる本質的価値

シャガール《天蓋の結婚式》1981年 グワッシュ、墨、紙
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お金のことを考えるとき、私たちはつい「いくらあれば安心なのか」という数字の問題として考えてしまいがちです。
しかし、アートはそのような発想とは少し異なる存在です。
アートは消費財ではありません。
使えばなくなるものでも、流行が過ぎれば消えてしまうものでもありません。
一枚の絵は、時間とともにそこにあり続けます
家の壁に飾られ、日々の暮らしの中でふと視線を向けるたびに、そのときの感情や記憶を呼び起こします。
家族と一緒に選んだ作品であれば、その絵を見るたびに、その日の記憶がよみがえるでしょう。
金融資産は数字として増減します。
しかしアートは、人の人生の時間と結びつきながら、思い出や記憶が少しずつ積み重なっていく存在なのです。
だからこそ私は、アートは「時間とともに価値を深めていく資産」であると感じています。

数字では測れないアートの価値

左:田内学さん、右:髙橋芳郎

アート作品は、ただそこに飾られているだけではありません。
その人が大切にしてきた価値観や、家族と過ごした時間、人生の記憶を静かに受け止めながら存在していきます。
そして時には、それが次の世代へと受け継がれていくこともあります。
そこには、単なる価格や市場評価では測ることのできない価値があります。
お金は、人生を支える大切な手段です。
しかし人生の豊かさそのものを決めるものではありません。
アートは、そうした人生の時間の中で静かに寄り添い、人が大切にしてきたものを形として残していく存在なのかもしれません。

 

田内さんとの対談の様子は4月7日発売の『VERY』5月号にて掲載されます。
ぜひ手に取ってお読みいただければ幸いです。
対談の中では、お金とアートの関係について、さまざまな視点から興味深いお話をさせていただきました。
きっと皆様にとっても、新しい気づきにつながる内容になっていることと思います

 

 

翠波画廊代表 髙橋芳郎

株式会社ブリュッケ(翠波画廊)代表取締役。
美術大学卒業後、都内の画廊での修行を経て、1990年に独立。 2001年、故郷の秀峰の名を冠した「翠波画廊」をオープンさせる。
以降長きにわたり、ピカソ、マティス、藤田嗣治、ユトリロ、ローランサン等フランスの近代巨匠から、
ウォーホル、キース・へリング等現代アートまで幅広く扱う。

 

 

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