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20世紀巨匠アート、再び脚光へ
~資産としてのアート市場はいま何を示しているのか

クロード・モネ《睡蓮》1907年

2025年11月17日、ニューヨークのクリスティーズで開催された20世紀アートの二部構成のオークションが、合計約6億8980万ドルという圧倒的な結果を残しました。
前年から42%もの増加という驚異的な伸びは、単なる一夜の成功ではなく、アート市場全体の地殻変動を象徴する出来事といえます。

 

今回のセールでは、ロス=ワイス夫妻のコレクションと20世紀イブニングセールが連続して行われ、出品作品の96%が落札、総額は約690百万ドルでした。特に注目されたのは、マーク・ロスコ《No.31(Yellow Stripe)》が約6216万ドルで落札されたこと、そしてクロード・モネ《Nymphéas》が約4548万ドルを記録したことでした。

 

ロスコは、戦後アメリカを代表する抽象絵画の巨匠であり、彼の市場はここ数年落ち着きを見せていたにもかかわらず、今回の結果は再び強い需要が戻ってきたことを明確に示しています。
一方、モネをはじめとする印象派の名品は、景気がどんな局面にあっても安定して高値を保つ「長期保有型アート」の象徴。この二つの結果は、いまの市場が何を求めているのかを端的に示しています。

 

 

 

■ いま何が起きているのか——「信用価値としての巨匠作品」への資金集中

パブロ・ピカソ《闘牛士》1959年
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アート市場は株や不動産と異なり、短期の変動に惑わされにくい資産とされてきましたが、特に2023〜2024年の世界的な景気減速、金利上昇の局面では、中堅アーティストの作品価格が調整を受けた時期もありました。

 

しかし、今回のクリスティーズの結果が示すのは、そんな環境下でもブレない“資産としてのアート”の本質です。

 

歴史に名を残す巨匠の名品は、いつの時代も価値を失わない。

 

20世紀の巨匠——ロスコ、ピカソ、モネ、マティス、ホックニー、ウォーホル……
彼らの作品は、歴史上の評価が確立されており、美術館収蔵や研究も進んでいるため、その価値は長期間にわたって安定し続けます。

 

市場の不安定期には、投資家もコレクターも自然とこうした“信用度の高いアセット”に回帰する傾向があります。
今回のセールの成功は、まさにその典型例であり、今後も続く流れとみてよいでしょう。

 

 

■ 美術市場は「感性 × 資産」の二層構造で動く

 

美術品が他の資産と決定的に違うのは、価格が経済合理性だけで決まらないという点です。

作品との出会い、作家の人生、主題に込められた感情、鑑賞者の記憶——そうした要素が複雑に絡み合い、多くの場合、合理性では説明できない価値が形成されます。

 

しかしその一方で、世界中のコレクターや美術館は“市場価値の長期安定性”を非常に重視しています。
美術館に収蔵され、研究が進み、展覧会が企画されるような作品は、長い時間をかけて「文化資本」としての価値が積み重なっていくからです。
巨匠作品は、この「感性の価値」と「経済の価値」の両方を満たす稀有な存在です。
今回のオークションは、その事実を改めて世界に示したといえるでしょう。

 

 

■ この傾向はどこまで続くのか——市場の未来予測

マーク・ロスコ《No.31 (Yellow Stripe)》1958年

結論から言えば、20世紀巨匠作品の評価はこの先も高まり続ける可能性が非常に高いと考えられます。


理由は三つあります。


1. 供給が増えない(制作されることはないので増えることはない)
 巨匠の作品は既に多くが美術館に入り、市場に出てくる機会は年々減っています。
2. 世界の富裕層人口が増えている
 特にアジア圏・中東圏では新興コレクターが急増しており、巨匠作品を求める層が広がっている。
3. 「安定資産」としてアートに資金が流入している
 株・仮想通貨・不安定な為替などの影響で、長期的に価値が落ちにくいアートが資金の逃避先になっている。

 

特に、モネをはじめとする印象派作品や、ロスコなどの戦後アメリカ美術は、世界的にコレクター層が厚く、資産価値の安定性が高いジャンルとして扱われています。

 

 

■ 日本のコレクターにとっての“いま”

 

日本国内では「アートは遠い存在」「富裕層の趣味」というイメージを持つ方もまだ多いかもしれません。
しかし、世界から見ると、アートはすでに確立された“資産のひとつ”です。
今回のような国際的オークションの結果は、その現実を明確に裏づけています。


つまり、「アートを資産として持つ」という選択肢は、いま最も合理的なタイミングを迎えているのです。


ぜひ資産としてアート作品のコレクションをお考えでしたら翠波画廊にご相談ください。

 

 

資産性の高いアート作品をお探しの方は、ぜひ翠波画廊にご相談ください。

翠波画廊代表 髙橋芳郎

株式会社ブリュッケ(翠波画廊)代表取締役。
美術大学卒業後、都内の画廊での修行を経て、1990年に独立。 2001年、故郷の秀峰の名を冠した「翠波画廊」をオープンさせる。
以降長きにわたり、ピカソ、マティス、藤田嗣治、ユトリロ、ローランサン等フランスの近代巨匠から、
ウォーホル、キース・へリング等現代アートまで幅広く扱う。

《翠波画廊コレクションのご紹介》


藤田嗣治《ベレー帽を被った少女》鉛筆・紙
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キスリング《花束》1937年 油彩
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ビュッフェ《マーガレット》油彩 15号
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