【会期終了】ピカソ、ダリ、ミロ スペイン3大巨匠作品展【大阪梅田店】
スペインという独自の風土と歴史が育んだ、世界に類を見ない三つの才能。
翠波画廊大阪梅田店ではその個性が交差する展示販売会「ピカソ、ダリ、ミロ スペイン3大巨匠作品展」を開催します。
情熱的な色彩、カトリック的神秘、内戦の記憶、そして前衛芸術への渇望――。
スペインという国は、他に類を見ない「個性の巨人」を美術史に送り出してきました。
本展では、そんなスペインの地が生んだ三人の巨匠
ピカソ、ダリ、ミロの作品を集め、展示販売いたします。
三者三様の芸術観を持ちながらも、共通して感じられるのは、「常識を疑い、創造に挑む力」
ポップアートや現代アートが注目される今だからこそ、“価値”を改めて問い直す機会として、ぜひご覧いただきたい展示です。
天才 パブロ・ピカソ

1960年 銅版 EA 57×44.5cm
詳しくはこちら
ピカソはスペイン南部・アンダルシア地方の港町マラガに生まれました。
その生まれ育った地が持つ、強い陽差し・闘牛・フラメンコといった「スペイン的情熱」が、彼の創造の根底に流れ続けていたといえるでしょう。
作品数が膨大なピカソ──
「こんなに多作なのに、なぜ一枚一枚が高価なのか?」と不思議に思う方もいるかもしれません。
しかし、ピカソの本当の価値は、“その変化と挑戦”にあります。
常に様式を変えながら、誰よりも早く“次の時代の美”を示した存在。
この《花を持つ小さなピエロ》は息子であるパウロをモチーフに描かれた作品を元に作成された銅版です。
一見穏やかな画面の中に、彼の革新性と感情の深みを感じていただけるでしょう。
ピカソ 作品一覧はこちら >>
奇才 サルバドール・ダリ
スペイン北東部・カタルーニャ地方フィゲラス生まれ。
ダリの作品に見られる奇想天外なイメージや緻密な写実技術は、彼の類まれなる知性とともに、カタルーニャ地方の歴史的背景や自然風景に強く影響を受けています。
彼の特徴は「夢」と「無意識」を表現するシュルレアリスム。
しかしその底には、カトリックの伝統・スペイン内戦の記憶・そして地中海沿岸の幻想的な風景が脈々と息づいており、彼の作品は決して空想だけでは終わらない「土着的リアリズム」を秘めています。
《ダリによるゴヤの気まぐれ》は、非常に野心的なシリーズです。
元のゴヤの世界観に、シュルレアリスム的視点が交錯し、“伝統の再構築”とも言える深みを生み出しています。

1977年 銅版 200部 22.8×16.1cm
詳しくはこちら
ダリ 作品一覧はこちら >>
異才 ジョアン・ミロ

1969年 リトグラフ 75部 73.6×55.5㎝
詳しくはこちら
ミロもまた、カタルーニャ地方・バルセロナの出身。
彼の色彩豊かな抽象表現や自由な形態は、スペインの中でも特に個性的な「カタルーニャ文化」を反映しているといわれます。
カタルーニャの民俗芸術や陶器などの手工芸からも多くの影響を受けており、彼の芸術は「子どものような無邪気さとスペイン人としての記憶」が同居する不思議な魅力にあふれています。
ミロは、夢や無意識、ことば以前の感覚を抽象の中に表現しようとしました。
《La ralentie》には、彼ならではの「詩的な余白」が流れています。
評価される理由を探すより、まず“感じる”ことが許される──
そんな稀有な作品の世界へ、ぜひ一歩足を踏み入れてみてください。
ミロ 作品一覧はこちら >>
同じスペインをルーツに持ちながらも、それぞれ異なる道を歩んだ3人の巨匠たち。
彼らの作品を通じて、スペインという国の「多様性」や「奥深さ」、そして「芸術の可能性の広がり」を体感していただけるはずです。
ピカソの圧倒的革新性、ダリの幻想と現実の交錯、ミロの詩的抽象。
それぞれが世界の芸術史に残る偉業を成しながらも、どこかにスペインの空気を感じさせる――
そんな作品たちを、ぜひ会場にてお楽しみください。
翠波画廊 大阪梅田店:8/30(土)〜9/15(月・祝)
営業時間:11時~20時
定休日:ハービスに準じます。
〒530-0001
大阪府大阪市北区梅田2丁目2−22
ハービスPLAZA ENT 3階
TEL:06-6867-9570
ハービス公式ホームページ >>