翠波画廊のこだわり

絵画専門画廊としてのこだわり

絵画専門画廊としてのこだわり

本物の絵画を、
安心とともにお届けするために

絵画は、同じ作家の作品であっても、制作年代、主題、技法、保存状態、来歴などによって、その魅力や評価が大きく異なります。
だからこそ画廊には、作品を並べて販売するだけではなく、数多くの作品の中からご紹介する価値のある一枚を選び、その作品について正確にお客様へお伝えする責任があります。
翠波画廊が大切にしているのは、作品の知名度や価格だけではありません。作品そのものの芸術性、真贋、来歴、保存状態、希少性、市場での評価を多角的に検討し、お客様が安心して購入し、長く楽しめる作品であるかを見極めています。

私たちは、絵画販売専門画廊として、次の5つの価値を大切にしています。

モーリス・ユトリロ 油彩作品

モーリス・ユトリロ 油彩作品

1.作品そのものの魅力を見極める

私たちが作品を選ぶ際、最初に見るのは作家名や市場価格だけではなく、作品そのものに人を惹きつける魅力があるかということです。
同じ作家の作品でも、制作年代、モチーフ、構図、色彩、サイズ、技法によって印象は異なります。作家の個性がよく表れているか、長く見続けることのできる作品か、その作家を初めて購入する方にも魅力が伝わる作品かを検討します。

美術史に名を残す物故巨匠については、作家の特徴や制作年代の位置づけを確認します。現存作家については、完成度だけでなく、表現の独自性、制作姿勢、今後も継続して制作を続ける意思なども重視します。

知名度があるから選ぶのではなく、私たち自身がお客様に責任を持っておすすめできる作品を選ぶこと。それが翠波画廊の作品選定の原点です。

藤田 の鑑定家であり美術史家、藤田画集の著者シルヴィ・ビュイッソン氏

藤田の鑑定家であり美術史家、藤田画集の著者シルヴィ・ビュイッソン氏

2.真贋・来歴・資料を確認する

アート作品において、作品が真作であることは最も重要な前提です。
翠波画廊では、仕入れ先と入手経路を確認したうえで、作品本体、署名、技法、制作年代、エディションなどを調べます。さらにカタログ・レゾネ、展覧会図録、作品集、過去の取引記録などと照合し、付属する鑑定書や証明書、来歴資料の内容を確認します。
作家によって所定の鑑定機関がある場合や、社内だけでは判断できない場合には、必要に応じて鑑定機関、財団など外部の専門家へ照会します。

ただし、すべての作家に鑑定機関やカタログ・レゾネが存在するわけではありません。作品の種類や制作年代によって必要な確認方法は異なるため、一つの資料だけで判断せず、作品ごとに複数の情報を総合して検討します。
翠波画廊で販売する作品には、私たちが真作と判断した作品のみを取り扱っております。

パリのカフェでカシニョール氏と、娘のアンヌ・シャルロットさんと打ち合わせ

ベルナール・シャロワ氏とアトリエにて

ブラジリエの息子アレクシ氏と

保存状態や修復歴の確認

保存状態や修復歴の確認

3.保存状態や修復歴を確認する

作品を長く楽しみ、次の世代へ受け継ぐためには、現在の保存状態を正しく把握することが重要です。
油彩画では、絵具の亀裂や剥落、変色、加筆、キャンバスの状態などを確認します。版画や水彩、素描などの紙作品では、退色、シミ、カビ、折れ、波打ち、裏打ち、マット焼けなどを確認します。
必要に応じて作品の裏面、額装、ラベル、印章なども調べ、過去に修復が行われている場合には、その範囲や方法、作品への影響を検討します。

年代を経た作品には、その時間に応じた自然な変化が見られることがあります。古いこと自体を問題とするのではなく、その作家、技法、制作年代を踏まえて、作品の鑑賞や保存に支障がない状態かを判断します。
翠波画廊でご購入いただいた作品に修復やメンテナンスが必要な場合には、専門家と連携して適切な方法をご提案します。

美術史的評価と市場評価

美術史的評価と市場評価

4.美術史的評価と市場評価の
両面から考える

絵画の価値は、一つの要素だけで決まるものではありません。
作家の美術史上の位置づけ、作品の芸術性、制作年代、希少性、保存状態、展覧会歴、美術館への収蔵実績、国内外での取引状況など、さまざまな要素が重なって形成されます。
翠波画廊では、作品の魅力を感性だけで語るのではなく、美術史的な背景や市場での評価についても、できる限り具体的にご説明します。

一方で、絵画を金融商品と同じように捉え、将来の値上がりを保証することはできません。市場での評価や過去の取引実績は、作品を検討するための重要な情報ですが、それだけを購入理由とするのではなく、「長く所有したいと思える作品か」という視点も大切にしています。

見る喜びをもたらす本質的な価値、美術史や社会の中で認められる文化的な価値、そして市場で形成される経済的な価値。そのバランスを考えながら作品をご紹介します。

ご購入後も責任を持ってお手伝い""

ご購入後も責任を持ってお手伝い

5.購入後も責任を持ってお手伝いする

絵画は、購入した時点で画廊との関係が終わる商品ではありません。
作品を適切に額装し、飾り、状態を保ちながら長く楽しむこと。そして、生活環境やコレクションの方向性が変わったときには、下取りや売却、次の世代への継承について考えることもあります。
翠波画廊では、作品の販売後も、次のようなご相談に対応しています。

• 作品に合わせた額装
• 安全な梱包と配送
• 飾る場所や設置方法
• 保存方法と購入後の作品管理
• ご購入後のメンテナンス
• 作品の査定、買取、下取り
• コレクションの整理
• 相続や贈与に伴う作品の引き継ぎ
• 法人、医療施設、士業事務所などへのアート導入

また、初めて絵画を購入される方にも安心してご検討いただけるよう、真作保証、30日間の返品保証、下取り保証などを設けています。
作品を長く大切にしていただくこと、それがアートを扱う画廊の責任だと考えています。

アフターサービス

作品の制作にも関わる「版元」として

パリのムルロー工房(現イデム・パリ)

パリのムルロー工房(現イデム・パリ)

翠波画廊は、完成した作品を仕入れて販売するだけでなく、版画の企画・制作・発行を行う「版元」としての仕事にも取り組んできました。
世界的な巨匠の作品をより身近に楽しんでいただくため、パリの歴史あるムルロー工房(現イデム・パリ)等と協力し、所定の権利者や専門家による監修・承認のもと、復刻版画を制作しています。
ムルロー工房はピカソ、シャガール、藤田嗣治をはじめとする数多くの巨匠が実際に版画制作を行った由緒ある工房です。伝統と技術を継承した環境で版画制作を取り組むことで、作品の文化的価値を担保しています。

また、ギィ・デサップやハンス・イヌメなどの契約作家とは、作家本人と協力してジクレー版画の企画・制作を行ってきました。
現役で活躍する作家と直接協力し、構図・色彩・紙質に至るまで確認を重ねながら制作することで、作家の意図を忠実に反映した作品を世に送り出しています。

版元として重要なのは、作品を制作することだけではありません。
制作の経緯を明確にし、限定部数とエディションを適切に管理し、必要な証明書や記録を残すことまでが版元の責任です。
それらは、作品の真贋保証だけでなく、将来的な資産価値や市場での評価にも直結します。
翠波画廊は、流通に携わるだけの画廊ではなく、作品の制作から管理までを担う版元として、文化的価値と市場的信頼の双方を支える存在でありたいと考えています。

藤田嗣治
「赤い帽子の少女(ビュイッソン証明書付)」
リトグラフ 2015年 280部 21x15cm

パリの歴史あるムルロー工房で制作されたリトグラフ

藤田嗣治(レオナール・フジタ)の1952年頃に描かれた油彩「赤い帽子の少女」をもとに、藤田嗣治の世界的権威で、鑑定家であるシルヴィ・ビュイッソン氏の監修により、パリの歴史あるムルロー工房(現イデム・パリ)で制作されたリトグラフです。作品左下には限定部数とA.D.A.G.P(フランス著作権協会)承認刻、イデム・パリ工房印があります。

作品詳細

藤田嗣治
「猫を抱く少女(ビュイッソン証明書付)」
リトグラフ 2014年 280部 43×30.3cm

パリの歴史あるムルロー工房で制作されたリトグラフ

藤田嗣治(レオナール・フジタ)の1952年頃に描かれた油彩の代表作「猫を抱く少女」をもとに、藤田嗣治の世界的権威で、鑑定家であるシルヴィ・ビュイッソン氏の監修により、パリの歴史あるムルロー工房(現イデム・パリ)で制作されたリトグラフです。作品左下には限定部数とA.D.A.G.P(フランス著作権協会)承認刻、イデム・パリ工房印があります。

作品詳細

モジリアーニ
「青い服の少女」
リトグラフ 2006年 200部 64x40cm

モジリアーニの複雑な色彩と少女の内面に潜む心理までをも精密に表現するため、試行錯誤を繰り返し、20版20色を用いて制作。人物表現の深さを、版画とは思えないほどの質の高さで実現しました。

作品詳細

モネ
「ロンドン国会議事堂、霧を貫く陽光」
リトグラフ 2015年 100部 46x52cm

パリのオルセー美術館の印象派の展示室の中でも、ひときわ存在感を放っているモネの代表作「ロンドン国会議事堂、霧を貫く陽光」をもとに、パリの歴史あるムルロー工房(現イデム・パリ)で制作されたリトグラフ。18版18色を使用し、モネの原画における複雑な色彩とマチエールの再現につとめました。版画工房の熟練の製版師が、幾度となく美術館へ足を運び、完成までに何度も色と質感を確認したことにより、極めて完成度の高い作品になりました。

佐伯祐三
「ガス灯と広告」
リトグラフ 2006年 200部 40x62cm

1927年作の油彩「ガス灯と広告」をパリのムルロー工房(現イデム・パリ)で製版、刷り師レイモン・レオ氏により制作されたリトグラフ。東京国立美術館からの厳密な画像提供のもと制作され、20版20色を使用することにより、佐伯祐三独特の複雑な色彩と質感を忠実に再現しました。

作品詳細

ユトリロ
「ノルヴァン通り」
リトグラフ 2007年 200部 40x56cm

フランスの個人コレクションに収蔵されているユトリロの1931年頃に描かれた代表作を、ユトリロの著作権継承者、故 ジャン・ファブリス氏の監修のもと、パリのムルロー工房(現イデム・パリ)で、摺師レイモン・レオ氏により制作されたリトグラフ。20版20色を使用し、複雑な色彩とマチエールの再現につとめ、ジャン・ファブリス氏の自筆サインを入れ、史上初めて発行されました。

作品詳細

ユトリロ
「テルトル広場とサクレ=クール寺院」
リトグラフ 2002年 200部 30×40.5cm

アメリカ ニューオーリンズ美術館に収蔵されているユトリロの1913年に描かれた代表作を、ユトリロの著作権継承者、ジャン・ファブリス氏の監修のもと、パリの歴史あるアール・リト工房で、摺師、アレクシ・マナロンシュ氏により制作されたリトグラフです。このリトグラフは26版26色を使用することにより、ユトリロの複雑な色彩とマチエールの再現につとめ、ジャン・ファブリス氏の自筆サインを入れ、史上初めて発行されたものです。

作品詳細

ユトリロ
「スタンの教会」
リトグラフ 250部 44x55cm

サノワ市立モーリス・ユトリロ美術館に収蔵されているユトリロの1930年頃に描かれた代表作を、ユトリロの著作権継承者、ジャン・ファブリス氏の監修のもと、パリの歴史あるムルロー工房で、摺師、ウィリー・フォンテーヌ氏により制作されたリトグラフです。このリトグラフは25版25色を使用することにより、ユトリロの複雑な色彩とマチエールの再現につとめ、ジャン・ファブリス氏の自筆サインを入れ、史上初めて発行されたものです。

ユトリロ
「小塔のあるホテル、モン=スニ通り」
リトグラフ 200部 30×38.2cm

フランスの個人コレクションに収蔵されているユトリロの1915年頃に描かれた代表作を、ユトリロの著作権継承者、ジャン・ファブリス氏の監修のもと、パリの歴史あるアール・リト工房で、摺師、アレクシ・マナロンシュ氏により制作されたリトグラフです。
このリトグラフは26版26色を使用することにより、ユトリロの複雑な色彩とマチエールの再現につとめ、ジャン・ファブリス氏の自筆サインを入れ、史上初めて発行されたものです。

ユトリロ
「サン=ドニ」
リトグラフ 2002年 200部 44×66.5cm

サノワ市立モーリス・ユトリロ美術館に収蔵されているユトリロの1930年頃に描かれた代表作を、ユトリロの著作権継承者、ジャン・ファブリス氏の監修のもと、パリの歴史あるムルロー工房で、摺師、レイモン・レオ氏により制作されたリトグラフです。このリトグラフは22版22色を使用することにより、ユトリロの複雑な色彩とマチエールの再現につとめ、ジャン・ファブリス氏の自筆サインを入れ、史上初めて発行されたものです。

ユトリロ
「トゥレルのカフェ」
リトグラフ 2001年 200部 43x67cm

サノワ市立モーリス・ユトリロ美術館に収蔵されているユトリロの1935年頃に描かれた代表作を、ユトリロの著作権継承者、ジャン・ファブリス氏の監修のもと、パリの歴史あるムルロー工房で、摺師、レイモン・レオ氏により制作されたリトグラフです。このリトグラフは22版22色を使用することにより、ユトリロの複雑な色彩とマチエールの再現につとめ、ジャン・ファブリス氏の自筆サインを入れ、史上初めて発行されたものです。

作品詳細
信頼される絵画専門画廊であるために

信頼される絵画専門画廊であるために

一枚の作品を、次の世代へつなぐために

優れた絵画には、作家の思想や感性だけでなく、その作品が生まれた時代の記憶が残されています。
画廊の役割は、その価値を見極め、正確な情報とともにお客様へお届けし、作品が大切に受け継がれていく環境を整えることです。
作品を選ぶときの不安を少なくすること。購入後も長く楽しめるようにお手伝いすること。そして、将来その作品が新たな所有者へ受け継がれるときにも相談できること。
翠波画廊は、作品とお客様の間に長く関わり続ける、信頼される絵画販売専門画廊を目指しています。