初めて絵を購入するお客様から、必ずと言っていいほど聞かれるのが、 「部屋で飾るときに、何に気を付けたらいいですか？」 という質問です。 美術館などの徹底された管理方法をイメージする方もいらっしゃいますが、そんなに難しく考えなくて大丈夫です。 翠波画廊でも、絵画に特別なことはせず「普通に」展示・保管しています。

飾る場所、しまう方法、この2点だけ気にかけて頂けたら、 長く大切に絵を楽しんでいただけます。

基本的には、直射日光の当たる場所・湿気のこもる場所を避ければ、 好きなところに飾っていただいて問題ありません。 特に、耐久性の強い油絵は扱いもしやすいです。 海外の美術館などでは、油絵が自然光の入る明るい室内に、普通に展示されています。 一方で素描や版画など、紙を使っている作品は、油絵に比べて日焼けやカビなどが起こりやすいものです。 といっても、今は額装も進歩しているので、あまり神経質に考える必要はありません。 日焼け対策として、現在ではＵＶカットのアクリル板を使った額装が主流になっています。（もちろん、翠波画廊でもすべての作品に用いています） ガラス板が使われていた10～20年前に比べて、重さや強度などの点でも扱いやすくなり、 日焼けにそれほど気を使わなくてもすむようになりました。

また、額はきっちりと貼りつける形で閉じていますので湿気が入ることでカビが出る、という心配もほぼありません。 作品に触れるマット部分や、裏面には中性紙といって作品に与える影響の少ない紙を使用しています。これにより、作品の品質をより良い状態で保つことができます。 それでも、１００％完璧なＵＶカットというものは存在しませんので、長くよい状態で作品を楽しむためにも、長時間直射日光が当たる場所やエアコンの風が直接当たる壁、極端ですがお風呂場など湿度の高い場所などを避ければ、より安心して絵を飾れるでしょう。 あなたが絵を楽しみたい場所に、まずは気軽に飾ってみてください。