「絵って将来値上がりするの?」 「買った絵が将来値上がりしたら売ることができるの?」 お客様から、そんなご質問を受けることがあります。そのご質問にお答えする前に絵の値段の決まる仕組みについてご説明します。
絵画の二つのマーケット(市場)
■プライマリー・マーケット(一次市場)
画家が描いた絵を最初に売り出すときの市場をプライマリー・マーケットと言います。 価格は、画家本人の希望、あるいは契約画廊と画家が話し合って画家の経歴などを考慮して決められます。その場合、作品の内容とは関係なく大きさ、一般的には号数と呼ばれる絵の規格サイズで価格を決めるのが一般的です。百貨店の美術画廊などでは、若手の画家のスタート価格が号単価3万円位からとなっています。人気があってよく売れる画家の場合は、画家の活動歴を鑑みて年を追うごとに少しずつ販売価格を上げていきます。さらに画家の人気が高まって個展で作品が売り切れるような状態になると、個展で買い逃した人が、購入できた人の手放す絵を欲しがるようになり、次の市場(二次市場)で売り買いされるようになります。ただし現役で活躍する画家ではセカンダリーで値の付く画家は数えるほどしかいません。ほとんどの画家の絵は売ろうとした場合には値段が付きません。
■セカンダリー・マーケット(二次市場)とは

プライマリーの市場で売られた絵が、再び売りに出され、取引される場をセカンダリー・マーケット(二次市場)と呼びます。ここで値段の付く絵が美術品としての価値を持つものです。亡くなった有名画家の絵や人気が高くプライマリーでは入手しにくい画家の絵は、セカンダリーで取引されます。取引される場として多いのは、美術商間で開催されるオークション(交換会)、または公開オークションです。セカンダリーでは、画家の人気度によって値段が違ってきます。また、同じ画家の絵でもその画家の代表的モチーフ(題材)、描かれた年代によっても価格に大きな開きが出てくるものです。セカンダリーでの絵の価格は、緩やかな上げ下げをしながらもおおよその相場が決まっています。一般的に美術商は、市場で買い付けた絵の価格に経費とマージンを乗せて小売価格を決めています。翠波画廊では絵画買取にも力を入れていますが、その場合もセカンダリーで流通する画家の作品を対象としています。
絵画は投資に向くの?

プライマリーで購入した絵の多くはいざ売ろうとすると値段が付かないことをご説明しました。 だからと言って価値がないわけではありません。当然、部屋に飾って楽しむことができますし、楽しんでいるうちに画家の評価が高まってセカンダリー・マーケットで値が付くようになるかもしれません。時には作品の価値が何十倍にもなるということもあり得ます。 また、セカンダリーの画家の絵の価値が上がり続けるかというとその保証もありません。現に日本の経済が好調だった2、30年前には国際的にみても驚くような値段を付けていた日本画の巨匠の絵は買い手も少なくなり、ここ数年ますます値段を下げています。 絵を購入されるときにはあまり下心を持たずに、素直な気持ちで気に入ったものを選んでください。
翠波画廊では、ご購入いただいた絵を下取りして次の絵のご購入代金に充てていただける下取りシステムをご用意しております。 ただし等価の作品を下取りとなるとリースと同じになってしまいますので、下取り絵画の2倍以上の作品をご購入いただく場合のみとさせていただいております。

私たちがご提供できること
1. 絵画購入のご相談
熟練の画商が、あなたにあった、絵画をたくさんのコレクションの中からご提案します。もちろん、無理に販売するということではありません。あなたがどんな絵画をどんな値段でほしいと思っているのか、あなたの要望に合わせて、選び方、設置シーンを検討しながら、提案させていただきます。
2. 絵画売却のご相談
現在、ご自宅に絵画や美術品をお持ちの方で、どのように売却すればいいかわからないという方のためには、相場を踏まえて買取査定価格を出させていただきます。きっと家で大切にされていた美術品でしょうから、お好きで大切にしてくださる次のお客様へと私たちが橋渡しをさせていただきます。
3. 絵画を使った節税対策
会社を経営されている方や病院の院長様、または個人事業の方は、絵画を使った節税が可能です。具体的なスキームと、購入後の流れ、売却なども視野に入れた具体的な内容をアドバイスします。
作品のご購入をご検討の方
