現代印象派画家ギィ・デサップの優しさと光
現代印象派画家として世界的に愛されているギィ・デサップ。 ご存知の方も多いかと思いますが、ギィ・デサップの奥様は日本人女性。 実は先日、このような大きな犬とデサップが写っている写真が送られてきました。 そこで、この犬について詳しく伺ったところ、奥様から、素敵なエピソードが送られてきました。 |
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デサップと一緒に写っている犬の種類は、サモエド。 デサップは若い頃からサモエドとともに暮らしていたとのこと。(今のウォルフィーは5匹目だそうです) |
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★ 初代サモエド、ムルックは男の子で、出会いはニューヨークのペットショップでした。 |
主人は当時、ニューヨークとフランスのサン・トロペを仕事の拠点としていたので、往復にはいつもこの客船を使っていました。大陸間の移動はすでに航空便が主となっていましたが、飛行機の貨物室の気圧の変化が、ペットの耳に悪影響を与えるといわれていたので、主人はムルックを貨物室に乗せたくありませんでした。ファーストクラスの料金を払っても良いので客室に乗せてもらえないか、と、あらゆる航空会社に問い合わせたのですが断られてしまい、船での移動となりました。船なら気圧の変化もないし、一緒に過ごすことが出来たからです。
1974年に『フランス(SS FRANCE)』が運行を終了するまで毎年乗船し、そして最後の航海の乗客ともなりました。下船する前には、他の乗客と一緒に航海日誌に記念サインをしました。ムルックはサインの代わりに足型スタンプを押しました。今もきっとどこかの博物館に保管されているはずです。 ところで、とある航海でちょっとしたハプニングがありました。 |
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主人とムルックが船のエレベーターで移動中、扉が開くと、目の前には主人いわく「まるでヒョウにしか見えなかった」という、大きなヤマネコ「オスロット」をペットとして連れたダリ氏とガラ夫人が立っていました。 |
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その後、主人に「『フランス(SS FRANCE)』がなくなったあと、どうやってニューヨークに戻ったの?」とききました。すると、ムルックはその後しばらくして天国に旅立ってしまったので、一人になった自分はそれから飛行機を使うようになったんだ・・・とのことでした。 |
奥様のお話を読んで、ダリとの遭遇も興味深いものでしたが、何よりデサップの包み込むような優しさがじんと心に沁みますね。
夕暮れに輝きを増すパリのシャンゼリゼ、どこか郷愁を覚える温かな光、行き交う人々、そしてどこまでもやわらかく穏やかな風景画など、デサップの作品は、誰の心にも希望の光を与えてくれます。 そんな大人気デサップより、続々と新作が届いています。 本物の光をご紹介します。
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