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ダブルイメージの画家 ダリ

展覧会のポスターにタレントのルー大柴さんが起用されたダリ展。ピンと撥ねたヒゲをつけたルー大柴さんの顔がダリに似てるとネットなどで話題になりました。彼が起用された理由が「なんとなく似てるから」だったそうなのですが、実はなんとなく似ていることこそ、ダリの芸術観の真髄にかかわる大切な理由なのです。

ダリはシュールレアリスムの画家と呼ばれています。シュールレアリスムとは、フランスの詩人アンドレ・ブルトンが提唱した思想活動で、個人の意識よりも、無意識や集団の意識、夢、偶然などを重視したことがよく知られています。絵画でそれを表現するために、それぞれの画家が「自動筆記」や、「コラージュ」など偶然性を利用して主観を排除した手法をとりました。そんななかダリがとった方法は、あるイメージが別のイメージも喚起させること、つまりダブルイメージの方法でした。

例えばもっとも有名な作品といえば、砂漠の熱でぐにゃぐにゃに溶けた懐中時計を描いた「記憶の固執」(1931年)でしょう。これは固いものと柔らかいものの両義性を描いたと言われていますが、この理由は後付けです。実際のアイデアの元は奥さんのガラが食べていたカマンベールチーズだったようです。丸くて平たい、ちょうど丸い時計のようなチーズが溶けていたので、それをなんとなく似た時計で描いたというわけです。時計のようでもあり、チーズのようでもある、ダブルイメージの原型は案外シンプルです。 

               記憶の固執

もう一つのダブルイメージの代表作「ナルキッソスの変容」は、美少年ナルキッソスが湖面に映った自らの姿に恋をして、そのまま水の中の自分の姿から離れることができなくなり、やせ細って死んだという神話を描いたものです。ダリはこの作品の中で、左にうなだれるナルキッソス、右に卵を掲げる指とその卵から水仙が芽吹く姿を同じ形で描いています。これも頭が卵となんとなく似ていて、青年が屈した体が指をのばしたところとなんとなく似ていることから生まれています。水仙は画面の中ではあってもなくてもいいのですが、神話ではナルキッソスが死んだ後に水仙が咲いたことになっていて、水仙の語源がナルシスとされていることから、後付けの理由で描き込んだものでしょう。
人は、意識して見ているもの以外のものを無意識のうちにイメージしている。ダブルイメージが示しているのはこのことです。ダリが描いた無意識の本体が「なんとなく似ている」ことだと考えるだけで、ダリ芸術の面白さにぐっと近づけます。油彩は数千万円の値段ですが、リトグラフなど気楽に購入できる作品も多数ありますから、ダリの作品を見ながら、ダリ独自のイメージ遊びの世界を楽しんでみてはいかがでしょう。

             ナルキッソスの変容

ダリ展
【京都展】
2016年7月1日(金)~9月4日(日)、京都市美術館(岡崎公園内)
【東京展】
2016年9月14日(水)~12月12日(月)、国立新美術館 企画展示室1E

 

ダリについて>>

 



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