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資産運用コンサルタント 林敬一氏のコラム

Vol.9 旅先でのアートとの出会い その2 カーメル・バイ・ザ・シー

資産運用のお硬い話が続きましたので今回はちょっとお休みして、「旅先でのアートとの出会い、その2」をお送りします。その1は、Vol.3で案内した瀬戸内海の直島のアートサイトの話でしたが、今回は海外のアートスポットです。

南北に長いカリフォルニア州の中ほどに、カーメル・バイ・ザ・シーという町があります。「海沿いのカーメル」という名前ですが、ペブルビーチ・リゾートで有名なモントレー半島の南にあり、かつて市長がクリント・イーストウッドだったことでも知られています。この街はアメリカの中でも珠玉の街と呼べるところかもしれません。景色のよい海岸から続くなだらかな丘陵にあって、町全体が碁盤の目に整備されています。わずか1マイル四方(1.6km)に人口3,700人の小さな町です。

北隣のペブルビーチにはセブンティーン・マイル・ドライブという景色のよいドライブウェーがあって、道沿いには超高級別荘が立ち並んでいます。なかでも映画俳優や大金持ちが住む一等地はペブルビーチのゴルフ場沿いにあります。そうした人達が集うレストランやバー、そして高級ブティックがカーメルの街にはたくさんあります。しかし街を歩くと圧倒的に目立つのは実はギャラリーです。小さな町ですが、なんと40軒ものギャラリーが集まっています。それはこの街が元々アーティストの街だったことに由来します。

カーメルには1905年にすでに「アート・クラフト・クラブ」が設立されていて、そのクラブメンバー達が1906年に起きたサンフランシスコ大地震のあと、サンフランで行き場を失った多くのアーティストがこの地に移り住めるように手配をしました。そのため一時は街の住人の6割がアーティストという状態だったそうです。

その後今にいたるまでこの街はアーティストの街として知られていますが、それ以上に独特のルールを持った街としても全米に知られています。例えばアーティスト達は自分の家に番号が付くのをきらい、住居の地番がないのです。郵便は自分達が郵便局に取りに行きます。また自然を愛する人達が多く、歩道に出っ張った街路樹の根を大切にするため、ハイヒールを履くのを禁止しています。また街の景観を保つために、建物の建て方や自然を残すためのルールが決められていて、驚くことにマクドナルドやスターバックスといったアメリカを象徴するファストフード、カフェが一切ありません。そして気候が非常に温暖なため別荘地に最適なのですが、この街は「住む人の街」であると宣言し、別荘族を歓迎しません。日本では軽井沢などの別荘地は、夏のシーズンが終わったとたん静けさだけが支配する街になってしまいます。

このような街が存在すること自体奇跡のような気がしていて、私はこの街を「珠玉の街」と呼ぶにふさわしいと思っています。アーティストは今でも非常に多いのですが、画家や彫刻家だけでなく、写真家、作家、詩人、そして俳優も多いそうです。

なんだか街の紹介になってしまいました。さてギャラリーに戻ります。私はこの街を2度訪問しているのですが、初めて訪れた時には何日もギャラーを見て回っていました。といっても私は根っからのゴルフ好きなので、ペブルビーチに来てゴルフをしないわけにはいかず、午前中はゴルフ、午後はギャラリー巡りというわけです。

ギャラリーの種類は多く、近所に住んでいるであろうアーティストの新作を扱うプライマリー・ギャラリーもあれば、有名作家の作品を扱うセカンダリー・ギャラリーも数多くあります。絵画だけでなく、クラフト・ワークの範疇に入るモダンなガラス工芸や彫刻、写真のギャラリーも何軒かあります。そして観光客が多いためか、いわゆる観光客向けの手ごろな値段の絵を数多く置いているギャラリーもあります。

日本にも東京の銀座から翠波画廊さんのある京橋にかけギャラリーが多い街があるにはありますが、住人もアーティストが多く、街がアートで成り立っているようなところはないのではないでしょうか。そしてデリケートな感覚を持つアーティストならではの自然を愛するルールを古くから守り続け、独特の文化を作り上げた街、それがカーメル・バイ・ザ・シーです。みなさんも機会があれば是非訪れて見てください。有名な美術館とは違うアートの世界がきっと味わえると思います。


林 敬一

資産運用コンサルタント

林 敬一 [ Keiichi Hayashi ]
1973年慶応大学経済学部卒、日本航空に入社。1990年米系投資銀行、ソロモン・ブラザーズに転職、債券資本市場部長。1999年英系投資会社の日本子会社に転職し企業買収担当。2009年に退職し現在はフリーランス。2010年夏から翌年初にかけて約40回にわたりネット上のサイトに連載され大好評を博した「個人資産運用に関する林解説」が、2011年8月にダイアモンド社から、ハードカバー「証券会社が売りたがらない米国債を買え!」というタイトルで出版され、版を重ねている。
林敬一氏ブログ「ストレスフリーの資産運用」

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